建設機械
建設機械の主要機種、国内生産は2025年度に回復
「輸出」の落ち込みが響き、2024年度は下方修正
日本建設機械工業会は8月、「建設機械需要予測」を発表した。これによると、2024年度通年の出荷金額(補給部品含まず)は3兆1,610億円(前年度比5%減)で、4年振りに減少する。
「国内」は9,750億円(同1%減)で、前回予測(2024年2月発表)から207億円の下方修正となった。金利上昇を見込んだ設備投資意欲の低下などにより、主力機種である「油圧ショベル」などが減少し、微減となる。
「国内」の上期は、「トラクタ」が前年同期比3%増、「建設用クレーン」が同6%増となるものの、6機種が減少し、4,559億円(同3%減)と見込んだ。下期は、「トラクタ」が同1%増、「建設用クレーン」が同7%増となるものの、5機種が減少し、5,191億円(同±0%)と予測した。
2024年度通年の「輸出」は2兆1,860億円(前年度比7%減)で、前回予測から1,474億円の下方修正となった。欧州での金利の高止まりやアジアでの金利上昇の影響により、反落する。
「輸出」の上期は、主力機種である「油圧ショベル」が前年同期比14%減となるなど8機種が減少し、1兆750億円(同10%減)と見込んだ。下期も、上期と同様8機種が減少し、1兆1,110億円(同3%減)と予測した。
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