特集

大板材6m対応の高速・高生産性レーザマシン導入事例

1933年創業、鋼材の卸売りと加工のオールラウンダー

3次元モデリングからワンストップ加工に対応

近藤鋼材 株式会社/ 沼津シャーリング 株式会社/ 近藤総業 株式会社

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画像:1933年創業、鋼材の卸売りと加工のオールラウンダー①沼津シャーリング・長岡工場で稼働中のレーザマシンLC-6030θⅢ+AS- 61020PC/②近藤総業・平塚工場で製作する圧縮タンクの部材もLC-θⅢで加工する

近藤鋼材グループの沿革

画像:1933年創業、鋼材の卸売りと加工のオールラウンダー近藤千秋社長

近藤鋼材グループは1933年、初代代表取締役・近藤泰敏氏が静岡県沼津市出口町にて、鉄材・鉄管・工具・ボルト類の販売を開始したことがはじまり。1953年に㈲近藤泰敏商店を設立した。1966年に沼津市東間門に倉庫を新設し、川崎製鉄(現・JFEスチール)のH型鋼指定特約店となる。1970年には近藤鋼材㈱に社名変更、株式改組するとともに、沼津市岡宮に沼津シャーリング㈱を設立。以降、時代の変化に対応した各種事業を立ち上げてきた。

2005年、近藤千秋氏が3代目社長に就任、以後も破竹の勢いで次々と業容を拡大し、2015年にはマレーシアの鉄鋼製品メーカー・AYSベンチャーズ、岡谷鋼機と提携して合弁会社AOKエンジニアリング・サービスを設立し、鉄骨図面作成事業を開始。2019年3月には岡谷鋼機、ミャンマー・ヤンゴン市にあるARIMA TECH CO.,LTD.との3社で鉄骨図面作成を行う合弁会社を設立している。

  • 画像:1933年創業、鋼材の卸売りと加工のオールラウンダー3次元CAD Teklaを活用するモデリング作業では、日本の工科系大学院に留学していた高度外国人材が活躍している(写真は近藤鋼材)
  • 画像:1933年創業、鋼材の卸売りと加工のオールラウンダー近藤総業・平塚工場で稼働中のレーザマシンLC-6030θⅢ+AS-61020PC

BIM事業をグローバルに展開

事業領域は鋼材の卸売りだけでなく、加工販売や工事関連事業にも展開。3次元CADを使い、BIMと呼ばれる建設模型を作成、原設計図から工場工作用図面を作成する。得意先からは「近藤鋼材に頼めば、必要な鋼材をすべてそろえてくれる」という信頼を得る。毎月の鋼材販売量は5,000トン、得意先の数は1,000社を超え、社員数は近藤鋼材グループ全体で400名となっている。

特筆すべきなのは、設計・工作用図面作成までのエンジニアリング業務に、日本の工科系大学院に留学経験を持つ20名の高度外国人材を採用していることだ。海外合弁会社スタッフを含めた優秀なエンジニアが3次元CADによるBIM事業に関わり、モデリング作成から設計図・工作用図面の作成までを一気通貫で行っている。

特に構造設計や建設現場向けのソリューションとして、世界的に評価されているTrimble社の3次元CADシステム「Tekla」を100ライセンス導入、これにより幅広い分野のプロジェクトに参画できるようになっている。

  • 画像:1933年創業、鋼材の卸売りと加工のオールラウンダー近藤総業・平塚工場では、永電磁リフターシステムを導入し、製品とスケルトンをそのまま機外に搬出、別の場所で仕分けする
  • 画像:1933年創業、鋼材の卸売りと加工のオールラウンダーLC-θⅢで加工した製品。製品にはインクジェットプリンターで製番・得意先名称などが印字されるため仕分けが楽になる(写真は沼津シャーリング・長岡工場)

会社情報

会社名
近藤鋼材 株式会社
代表取締役
近藤 千秋
住所
静岡県沼津市沼北町2-2-16
電話
055-925-1900
設立
1953年(1933年創業)
従業員数
400名(近藤鋼材グループ全体)
主要事業
一般鋼材の販売・加工販売、土木建築用鋼材関連、各種メッキ、ファブデッキの製造・販売、システム建築構造体の設計・製作・施工、3次元CADによるモデリング作成
URL
http://www.kondo-kouzai.co.jp/
会社名
沼津シャーリング 株式会社
長岡工場
静岡県伊豆の国市長岡字上耕地1407-23
電話
055-947-4615
会社名
近藤総業 株式会社
平塚工場
神奈川県平塚市岡崎中沢1265
電話
0463-58-2626

つづきは本誌2019年7月号でご購読下さい。

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