Topics

「中国製造2025」

巨大な市場を背景に進化するMade in China

製造強国を目指す「中国製造2025」

LINEで送る
Pocket

画像:巨大な市場を背景に進化するMade in China

中国の工作機械需要は3兆3,000億円超え

「第10回中国CNC工作機械展覧会」(CCMT 2018)が4月9日から13日まで中国・上海の国際展示場で開催された。主催は、中国機床工具工業協会と上海市国際展覧有限公司。中国・ドイツ・米国・日本・イタリア・スイス・英国・韓国・台湾など23カ国・地域から1,233社が出展し、出展者全体の40%が海外出展者で占められた。会期中の来場者数は17万1,176名で、前年を17.51%も上まわった。

2017年の中国における金属工作機械の総消費額は3兆3,000億円超えで、前年同期比7.5%増加、工具の消費額は5,350億円で20.2%増加した。2018年1月と2月の貿易統計によると、機械工具の輸入額は同期間中に57.84%増と、大幅な増加を示した。少なくとも統計数字をみる限り、中国の工作機械市場は「需要が安定化し、構造改善が進んでいる」(中国機床工具工業協会・毛予锋副会長)状況で、国内外の工作機械メーカーが中国市場の開拓に力を入れており、今回のCCMTは大盛況となった。

  • 画像:巨大な市場を背景に進化するMade in Chinaファナックの展示スペース
  • 画像:巨大な市場を背景に進化するMade in ChinaDMG森精機も出展した

CCMT 2018のテーマは「デジタル化・相互接続・インテリジェントな製造」

CCMT 2018のテーマは「デジタル化・相互接続・インテリジェントな製造」が4月9日から13日まで中国・上海の国際展示場で開催された。主催は、中国機床工具工業協会と上海市国際展覧有限公司。中国・ドイツ・米国・日本・イタリア・スイス・英国・韓国・台湾など23カ国・地域から1,233社が出展し、出展者全体。これらは、工作機械産業およびその市場が要求する現在の特徴を正確かつ鮮明に反映している。その意味で、CCMT 2018は「中国製造」の最新のデジタル製造、情報相互接続ソリューション、インテリジェントな製造システムの動向を把握するのに良い機会となった。

中国の製造業は自動化、デジタル化、コラボレーティブでインテリジェントな進化が加速しており、それが工作機械業界に大きな変化をもたらしている。米中の貿易摩擦をはじめとして国際経済は重大な局面をむかえている。そのなかでIoT技術と製造業のよりいっそうの融合は、大きな影響力のある産業変革を引き起こし、新たな生産方式や産業形態、ビジネスモデル、経済成⾧分野を次々と形成することを容易にさせている。とりわけ、ドイツが主導するIndustrie 4.0や、米国が主導するIndustrial Internetなどの新しい技術変革が、その流れを加速している。

つづきは本誌2018年10月号でご購読下さい。

LINEで送る
Pocket

関連記事

Topics記事一覧はこちらから