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「Photonix 2016」(第16回 光・レーザー技術展)開催

ファイバーレーザ・DDLの高出力化が目立つ

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画像:ファイバーレーザ・DDLの高出力化が目立つアマダミヤチはシングルモード・700Wのファイバーレーザ溶接機ML-6811CやDDL溶接機ML-5120A(120W)などを出展

光・レーザー技術の専門展示会「Photonix 2016」(第16回 光・レーザー技術展)が4月6日から8日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された。主催はリードエグジビションジャパン。同展は「レーザ加工」「光通信」「光学部品・材料」「光計測・分析」の4つの専門展で構成され、レーザ発振器をはじめとする専門性が高いオプティクス関連技術の展示が中心。近年は産業用途として高出力固体レーザの普及が加速している状況を反映して、加工機メーカーやシステムインテグレーターによる切断・溶接などのレーザ応用技術・加工システム・ソリューションの出展が目立っている。

高出力DDL発振器の出展が目立つ

今回のPhotonixでは高出力ダイレクト・ダイオード・レーザ(DDL)の出展が目立った。

DDLはファイバーレーザをしのぐエネルギー変換効率の高さが最大の特徴だが、その一方で集光性の低さが課題。そのため現段階では、テーラードブランク溶接などの細いビームを必要としない溶接や、焼き入れ、肉盛りなどの用途に用いられるケースが多い。

その中にあって日本レーザーは、自社ブースとレーザックス・菱電商事ブースにドイツ・Direct Photonics Industries社製の小型DDL発振器(500W)を出展、「小型のうえに集光性が高く切断にも活用できる」とPRし、注目を集めた。

そのほかはパネル展示のみだったが、コヒレントが出力10kWまで、トルンプが6kWまでのDDL発振器をラインナップしているとPR。ロフィンはリリースしたばかりの新製品として4kWと6kWのDDL発振器をパネル展示した。

DDL搭載の加工機としてはアマダミヤチが樹脂溶着・はんだ付けに適したDDL溶接機ML-5120A(120W)を出展。加工点の温度をモニタリングし、設定温度に達すると出力を下げることで加工不良を防ぐ「アクティブヒートコントロール」機能をPRした。

画像:ファイバーレーザ・DDLの高出力化が目立つ左:日本レーザーが出展したドイツ・Direct Photonics Industries社製の小型DDL発振器(500W)/右:菱電商事の小型ファイバーレーザ加工機

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