ベンディングロボットによる曲げ加工の自動化・品質安定化
日本人・外国人・ロボットのベストミックス ― 小物向けベンディングロボット2台体制
アミューズメント機器向け板金部品の自社内一貫生産を構築
正幸産業 株式会社
2025年3月に導入した電動サーボ小物ベンディング自動化システムEGB-6013ARce。加工可能な製品の種類が増え、残業時間の削減に貢献した
小物向けベンディングロボット2台体制に
中島謙慈社長
正幸産業㈱は2025年春、電動サーボ小物ベンディング自動化システムEGB-6013ARceとサーボベンディングマシンEGB-6020eを導入した。老朽化が進むベンディングロボットASTRO-100NTとの入れ替えで、ASTROが設置されていたスペースに2台並べて配置。3月にはEGB-1303eも増設し、曲げ工程のマシンは計13台、ベンディングロボットはEGB-6013ARceとEG-6013ARの2台体制となった。
EGB-ARceは、直感的に操作できる使いやすさと、コンパクトな設置面積でありながら多彩な曲げ加工を実現する機能性が特徴。ボリュームが多い「小物」をターゲットに曲げ加工の自動化を進め、ボトルネック解消をはかり、従業員の残業時間を削減した。
中島謙慈社長は「EG-ARを導入してからEGB-ARceを導入するまでの6~7年の間に、ずいぶん進化したと感じています。ロボットで加工できる製品の種類が増え、稼働率も高まったことで、従業員の残業時間は体感で10~15%減りました」と語っている。
EGB-ARceで加工したアミューズメント機器部品。①はEG-ARでは矢印部を曲げられなかったが、EGB-ARceとワイドグリッパーで全工程をロボット化できた。②は夜間にスケジュール運転で加工する小物部品。コンベヤーからコンテナに落下させている
アミューズメント機器向け板金部品の自社内一貫生産体制を構築
同社は大手アミューズメント機器メーカーの主力サプライヤーとして、クレーンゲームなどのアミューズメント機器などで用いる板金部品を生産している。創業直後の1970年代中頃から同メーカーと取引を開始し、半世紀にわたる継続取引を通じて強力なパートナーシップを築き上げてきた。
創業当初は金属プレス加工を手がけていたが、アミューズメント機器の製品ライフサイクルに合わせて板金加工へとシフト。川上では開発・試作段階から3次元CADを活用したVA/VE提案を行い、川下では溶接組立・粉体塗装まで対応することで自社内一貫生産体制を構築した。
現在の得意先は12社。業種別の売上構成は、主力のアミューズメント機器関連が約70%を占める。そのほか、建設機械関連が約10%、プリンター・マウンター関連やサーバーラック関連などが数%ずつとなっている。
主力製品のクレーンゲーム筐体は、アミューズメント産業全体のプライズ(景品)ゲームへのシフトにともない、堅調に推移している。大規模なプライズゲーム専門店やプライズゲーム専門フロアが活況で、コロナ禍以降は、スマートフォンのアプリやWebブラウザ上でクレーンゲームをリモート操作する「オンラインクレーンゲーム」の市場も拡大。クレーンゲームを手がけるメーカー各社は引き続き新機種開発とシェア拡大に力を注いでおり、主力サプライヤーである同社も堅調な受注状況が続いている。
ブランク工程の主力マシン、ファイバーレーザ複合マシンACIES-2512T-AJ(2棚・TK仕様)
粉体塗装にも対応し、自社内一貫生産体制を構築している
会社情報
- 会社名
- 正幸産業 株式会社
- 代表取締役
- 中島 謙慈
- 所在地
- 千葉県佐倉市六崎1611-1
- 電話
- 043-486-8815
- 設立
- 1973年(1971年創業)
- 従業員数
- 55名
- 主要事業
- アミューズメント機器・建設機械・産業用プリンター・チップマウンター・サーバーラックなどの板金加工・溶接・塗装
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