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技術振興

天田財団、「2023年度助成式典」を開催

持続可能なイノベーションエコシステムの構築で、日本経済の活性化を目指す

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画像:天田財団、「2023年度助成式典」を開催11月25日に開催された「2023年度助成式典」の様子。会場には研究者など149名が参加した

「2023年度助成式典」を開催

公益財団法人天田財団は2023年11月25日㈯にAMADA HALL(神奈川県伊勢原市)で、2023年度の助成金採択者に助成金目録を贈呈する「2023年度助成式典」を開催。式典には塑性加工分野・レーザプロセッシング分野の助成を受けた研究者・来賓など、149名が参加した。

今回採択された助成は106件、助成総額2億6,056万円で、このうち「研究開発助成」は86件・2億4,969万円、「国際交流助成」は20件・1,086万円となった。これにより、1987年の財団創立から36年間の累計助成件数は2,214件、累計助成総額は39億7,607万円となった。

  • 画像:天田財団、「2023年度助成式典」を開催開会の挨拶をする天田財団・伊藤克英代表理事理事長
  • 画像:天田財団、「2023年度助成式典」を開催伊藤理事長(右)から助成研究者に助成金目録が贈呈された(左:京都大学・下間靖彦准教授)

若手研究者の育成と研究成果の普及啓発を目指す

はじめに主催の天田財団・伊藤克英代表理事理事長が「金属加工というものづくりを通じて継続して世界の人々の豊かな未来を実現することがアマダグループの責任であると考えています。その想いから天田財団は、金属加工に関する研究開発への助成により産業経済の発展に寄与することを目的として1987年に企業財団として設立し、今年で36年目をむかえます。今年度の『研究開発助成』の件数は106件、総額2億6,056万円。設立から1,000名を超える研究者の方に助成させていただき、累計助成金額は39億7,607万円、累計助成件数は2,214件となりました」。

「近年、自然科学の分野における日本の地盤沈下が顕著だとの指摘もあり、大学院の博士号取得者が減少傾向にあると言われております。ご出席の研究者の皆さま方もこのような日本の研究開発環境にさまざまな課題や不安を抱えていられるものと拝察します。当財団が目指しているのは『若手研究者を育成すること』『研究成果を産業界に普及啓発し社会実装につなげること』です。この目標の達成に向けて微力ではありますが、貢献するべく助成事業を通じて取り組んでいます」。

「公益法人の使命はより多くの人々の利益に資することです。日本が持続的に発展し、これからも世界で指導的な役割を果たすためには絶えず科学技術のイノベーションを起こす必要があります。研究者の皆さまには当財団のこのような熱い思いも受け取り、研究に取り組んでいただきたい。二番目ではなく、常に一番を目指す研究者であってください」と熱いエールを送った。

つづきは本誌2024年1月号でご購読下さい。

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