変種変量生産に対応するベンディング自動化システム
「誰でも即戦力」「1人で多台持ち」を実現するベンディング自動化システム
生産性向上と省熟化を実現するATCシリーズと、小物から大物・重量物まで加工可能なベンディングロボット
株式会社 アマダ 第2営業部 ベンディング汎用営業グループ
①自動金型交換装置（ATC）付きベンディングマシンHG-1003ATC／②デュアルサーボプレス（DSP）機構を搭載した全自動曲げ加工システムEG-6013AR
生産性向上と省熟化を実現するHG-ATC
HG-ATCシリーズは2013年の発売以来、国内で300社を超えるお客さまにご導入いただいている全自動金型交換装置（ATC）を搭載したベンディングマシンです。
ご導入いただいたお客さまからは、ATCにより金型交換作業から解放されたことで、「これまで金型交換に制約されていた曲げ作業が変わり、作業者を増やすことなく生産性を上げることができた」との声をいただいています。
HGシリーズは、新ハイブリッド・ドライブシステムにより、世界最高レベルの高速生産と省エネを実現しました。また、NC装置のAMNC 3iは直感的な画面操作ができ、プログラムや曲げに必要な情報をひと目で確認できる縦型18.5インチのワイドディスプレイを採用し、経験の浅い作業者の方も簡単に操作が可能です。
HG-ATCシリーズには、加圧能力1000kN、曲げ長さ3000㎜のHG-1003ATCと、加圧能力2200kN、曲げ長さ4000㎜のHG-2204ATCの2機種があり、HG-1003ATCはパンチ15種類、ダイ18種類、HG-2204ATCはパンチ18種類、ダイ25種類を搭載できます。
ATCによる自動金型段取りは、最速パターンで17秒の高速金型交換が可能です。スピードだけでなく、作業者のスキルに左右されない金型段取り作業の平準化、複雑な金型レイアウトのプログラム化により、作業者は金型交換中の危険作業から解放されるとともに、重い金型を持つ必要がなくなり、実加工に集中できるようになることで、大幅な時短・負担軽減・生産性向上を実現しました。
また、曲げ角度を自動補正する接触式角度センサーBi-S、作業性を向上させる自動スライドフットペダル、バックゲージ突き当てに前後－100～＋200㎜移動することができるLシフト、安全作業を実現するPSENvip-Pなど多彩なオプションを組み合わせることにより、スキルや年齢、性別、国籍などにかかわらず、高精度な曲げ加工が可能です。
左：操作性に優れたNC端末AMNC 3i／右：自動金型交換装置（ATC）
より幅広い業種に対応するHRB-ATC
2019年11月には、HRB-ATCシリーズがラインアップに加わりました。
HRB-ATCは、加圧能力が1000kN、曲げ長さ3000㎜のHRB-1003ATCと、加圧能力2200kN、曲げ長さ4000㎜のHRB-2204ATCの2機種があります。
HRB-1003ATCは標準仕様でパンチ10種類、ダイ13種類、HRB-2204ATCは標準仕様でパンチ15種類、ダイ18種類を搭載することが可能です。
HRB-ATCはHG-ATCと同様、熟練技能を必要とする金型交換、金型レイアウトを自動で行います。また、多くのお客さまにご使用いただいているAGRIP-AとAFH金型の組み合わせで全自動金型交換を実現し、追従装置のレトロフィット対応を可能にするなど、曲げ工程における段取り作業の削減や自動化のニーズに対して、より幅広い業種のお客さまの生産性向上に貢献できます。
HG-ATCとHRB-ATCはいずれも、曲げ加工プログラムの作成にVPSS 3i BENDを活用します。パーツの曲げ検証と同時に、金型選択、金型レイアウト、曲げ順序を自動で作成します。これにより曲げ加工プログラムの作成を外段取り化し、金型段取り作業、曲げ加工作業のスキルレス化とスピードアップを実現します。
生産の流れを変えるベンディングロボット
1986年に世界初の全自動ベンディングロボットBM-100を発表して以来35年、アマダのベンディングロボットシステムは環境の変化とともに大きな進化を遂げています。
アマダのベンディングロボットシステムを導入されたお客さまからは、「生産の流れが変わった」「これからの生産の拡大にもベンディングロボットで対応していきたい」「大きな生産改善につながった」「次の曲げの設備もロボットにしたい」とのご評価をいただいています。
左：ベンディングロボットシステムHG-1003ARs／右：ベンディングロボットシステム用CAM VPSS 3i ARBEND
つづきは本誌2021年11月号でご購読下さい。