特集

第30回優秀板金製品技能フェア 優秀製品紹介(その2)

「一塊」となって「上質を追求」する

複数の賞を同時受賞

ナサ工業 株式会社

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画像:「一塊」となって「上質を追求」する①「組立品の部」に出品し、神奈川県知事賞を受賞した「ギアクロック」(SUS304・丸棒2.0~6.0㎜、W600×D300×H606㎜)/②「単体品の部」に出品し、日刊工業新聞社賞を受賞した「Stitched Tube Ring」(SUS304・丸棒1.0㎜、W670×D670×H160㎜)/③「高度溶接品の部」で銅賞を受賞した「じょうろ」(SUS304・板厚1.0㎜、W276×D200×H570㎜)

会社は社員の幸せを実現する器

会社とは「社員の幸せを実現する器」であり、「ここで一生を過ごせてよかったと思える場所」であるべきだと考えるナサ工業㈱長澤貢多社長は、全社員の物心両面の豊かさを追求するため、仕事を「報酬に対する役務」ではなく「心を磨き高めるための任務」と捉え、社員1人ひとりが仕事を通じて自己を磨きながら充実した人生を築いていけるよう、会社を挙げてサポートしようとしている。

画像:「一塊」となって「上質を追求」する今回受賞した3作品の製作に関わった社員たちと長澤貢多社長(下段中央左)と長澤敏光専務(下段中央右)

モノづくりの楽しさを思い出し、初心にかえる

長澤社長は「モノづくりの楽しさを思い出し、初心にかえる」ことを目的に、「優秀板金製品技能フェア」(以下、板金技能フェア)への挑戦を宣言。応募作品のテーマを社内公募し、採用されたテーマごとにチームを編成して応募するようになった。

第25回(2012年度)では「単体品の部」に出品した「壺」が金賞を受賞したほか、第28回(2015年度)では「組立品の部」に出品した「スケルトンエスカレーター」が経済産業大臣賞を受賞、第29回(2016年度)では、「単体品の部」に出品した「FLAT-PANEL-CHAIR」が厚生労働大臣賞を受賞と、2年連続して大臣賞を受賞した。

いずれの受賞作品も最高度の熟練技能・手法を用い、品質・精度がきわめて高い作品として評価された。社員が「一塊」となり「上質を追求」するという経営理念をカタチにするなかで、モノづくりの基本である技術力の高さが改めて評価された。

  • 画像:「一塊」となって「上質を追求」する約50個の歯車のなかに、小さい歯車を埋め込む事で、板金で二重の歯車を製作した
  • 画像:「一塊」となって「上質を追求」する設計段階では、強度を保ちつつ、曲げ加工の制約も考慮して開口形状を決めるところが難しく、何度も試作を繰り返した

会社情報

会社名
ナサ工業 株式会社
代表取締役
長澤 貢多
住所
福岡県糟屋郡須恵町大字佐谷1323-1
電話
092-932-1126
設立
1974年
従業員数
90名
主要事業
バイオ・医療機器部品、車両部品、FA機器等ケース、各種制御盤、配電盤設計・製作、エスカレーター外装工事、昇降機関係部品、ステンレス・アルミケーブルダクト、その他電機工事金物各種、メラミン焼付・粉体塗装、シルク印刷、サイン・建築金物、ほか
URL
http://www.nasakogyo.co.jp/

つづきは本誌2018年6月号でご購読下さい。

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