特集

安全・安心・高効率な洗浄ソリューション活用事例

SAIW洗浄機と生成機をセットで導入 ― 高いコストパフォーマンスを実感

曲げ加工の省力化・スキルレス化を推進 ― 作業時間短縮、加工範囲拡大につながる

株式会社 カワグチ

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画像:SAIW洗浄機と生成機をセットで導入 ― 高いコストパフォーマンスを実感2025年に導入した高精度ベンディングロボットシステムHG-1003ARs+HGROBOT-20。同社ではHG-ARsを含め、4台のベンディングロボットが稼働している

厨房板金からCD、ATM部品加工に転換

㈱カワグチ川口睦巳社長の父親が、厨房機器やキッチン用品の加工工場として1960年に開業。1965年の法人化後は、シンクなどの厨房板金を主に製造するようになった。

1980年頃からは愛知県尾張旭市に工場があった大手企業から、現金自動支払機(CD)・現金自動預払機(ATM)の筐体などの板金部品の加工を受注するようになった。精度が求められる精密板金加工に対応するため、当初は加工設備の導入や加工技術の習得に苦労したが、次第にCD・ATMの板金サプライヤーとして得意先から信頼されるようになっていった。

2000年9月11日には台風14号から流れ込む暖かく湿った空気が、停滞していた前線に流れ込んだことで線状降水帯が発生、東海地方は記録的な大雨となった(「東海豪雨」)。同社のそばを流れる庄内川も決壊し、同社の工場は浸水、工場設備も被災した。豪雨被害からの復旧・復興を境に、ATM事業はコンビニ向けATMに加え、「郵政民営化」によって、2007年10月に日本郵政、日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険が誕生。ゆうちょ銀行向けATMを巡ってATMメーカー間の競争が激しくなり、コストダウン対応によって板金加工からプレス加工への工法転換、樹脂化など、板金サプライヤーを取り巻く環境もきびしさを増していった。

画像:SAIW洗浄機と生成機をセットで導入 ― 高いコストパフォーマンスを実感左:シートメタル洗浄機MSW-1000HE-Aによるステンレス製品の洗浄作業/右:加工製品をセットするだけで両面の加工油脂・粉じん・指紋などの洗浄を一度で完了できる

「量」から「質」にビジネスモデルをシフト

受注環境の変化に対応して2代目の川口社長は、「量」を追いかけるスタイルから「質」を求めるスタイルへとビジネスモデルをシフトチェンジさせていった。それにともない、設備に関しても性能や操作など機能面を優先して導入機種を考えるようになった。さらに、得意先も工作機械・産業機械向けのフレーム、カバー、試作板金、搬送装置を中心とした物流システム機器などを増やしていった。また、自社独自の加工技術をアピールするために、ステンレス製品やアルミ部品の加工を重点的に開拓していった。

電子・精密機械用物流機器部品加工が中心

現在では売上全体の85%を電子・精密機械用物流機器部品、工作機械部品、産業用機械部品の3業種が占めるようになり、ATM関連は売上構成比で1ケタになった。中でもTSMC、キオクシア、ラピダスといった半導体メーカーの製造工場向けの物流機器部品が全体の50%を占めている。材料については購入金額でアルミが最も多く、ステンレス、鉄の順となっている。需要がピークをむかえた2024年度の売上は15億円超えとなった。

「現在は一時ほどの逼迫感はなくなり、落ち着いています。しかし、メーカーからは『2027年1月頃から忙しくなる』との内示を受けており、秋口以降からまた逼迫した状況になると考え、今から準備を進めています」(川口社長)として、曲げ長さ3m対応のベンディングロボットをはじめとした新規設備導入の計画を進めている。

画像:SAIW洗浄機と生成機をセットで導入 ― 高いコストパフォーマンスを実感左:2018年に導入した2台の自動金型交換装置付きベンディングマシンHG-1003ATC/右:溶接現場は溶接作業にともなうヒュームなどを吸引、クリーンな職場となっている

会社情報

会社名
株式会社 カワグチ
代表取締役
川口 睦巳
所在地
愛知県春日井市御幸町1-4-8
電話
0568-31-6878
設立
1965年(1960年創業)
従業員数
58名(外国人従業員を含む)
主要事業
電子・精密機械用物流機器部品、工作機械部品、産業用機械部品の製作、試作板金加工
URL
https://www.kawaguti.co.jp/

つづきは本誌2026年2月号でご購読下さい。

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