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【特集2】 ENSIS-6225AJ

地元に根付き、これからも地域経済に貢献する

芝浦シヤリング 株式会社

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画像:地元に根付き、これからも地域経済に貢献するファイバーレーザマシンENSIS-6225AJ+AS-6225

薄板から極厚板までの鋼板加工に対応

画像:地元に根付き、これからも地域経済に貢献する関孝次取締役部長

芝浦シヤリング㈱は、「鋼板の切断、販売一筋に『必要なもの』を『必要なとき』に『必要な量』だけ、スピーディーにお届けすること」をモットーに掲げる大手鋼板加工企業。

ガス・プラズマ・レーザなどの切断機、レベラーライン、自動シヤリングマシンなどの数値制御式の最新設備、開先マシン・プレスマシンなどの加工設備を備え、新しい時代のニーズに応えるべく、常に切断加工の可能性を追求している。薄板から極厚板まで、幅広い鋼種・板厚の鋼板加工で積み上げた実績を武器に、海外展開を含む得意先の多様な要望に対応することで顧客満足度の向上に努めてきた。

得意先から信頼される「安全100年企業」を目指す

芝浦シヤリングの特徴はその組織形態にある。

製造拠点は4つ ― ①産業機械、建設機械、土木加工製品用鋼板の切断加工、および鋼板販売を行う「厚板部・浦安工場」。②自動車部品、高圧容器、土木加工製品、鋼製家具、建設機械用鋼板の切断加工、および鋼板販売を行う「コイル鋼板部・船橋工場」。③建設機械、産業機械用鋼板の切断加工、折り曲げ、機械加工などの2次加工を行う「土浦鋼板部・土浦工場」。④建設機械、産業機械用鋼板の切断加工を行う「山形鋼板部・山形工場」 ― があり、それぞれが異なる大手得意先の仕事をメインに受注している。そして各製造拠点には営業課・生産管理課・生産鋼板課が配置されている。

山形鋼板部の関孝次取締役部長はその理由について「製造現場と販売が一体となる『製販一体』で運営しています。各工場においてメインとなるお客さまからの仕事がちがうので、それぞれのお客さまのニーズをより早く、的確にフィードバックするため、製造拠点ごとに営業部隊などを置いています」と述べている。

同社は1932年の創業で、来年は創業90年をむかえる。その10年後の創業100周年に向けて多様化するニーズに応えながら「SAFETY BASE」を確立し、得意先から信頼され、頼りにされる「安全100年企業」を目指している。

画像:地元に根付き、これからも地域経済に貢献する左:パレットチェンジャー付きで導入されたENSIS-6225AJ+AS-6225。棚横のセカンドステーションはインクジェットプリンターを搭載しており、印字工程を自動化・省力化する/右:材料棚AS-6225には天井クレーンを使って材料を供給する

新工場は今後も地域で事業を発展させていくための投資

同社は今年、「この先の10年、15年に向けて新しいことに挑戦しよう」をコンセプトに「山形鋼板部・山形工場」に新工場を竣工した。

新工場建設プロジェクトを推進した関部長は「旧工場は1988年に山形市立谷川に設立しました。メインのお客さまである大手建設機械メーカーが業務を拡大されるにしたがって当社も建て増しして工場を拡張してきました。しかし、限られたスペースの中での拡張だったため、動線が理想的とはいえず、多くの横持ち作業が発生していました。また、生産性を重視したマシン配置になっているため、一部に狭小箇所ができているほか、段差などもあり、安全面での課題がありました」。

「建設機械メーカーのお客さまからは『これからは切断以降の曲げや溶接などのセカンドプロセス(後工程)までやれないか』といったご要望をいただきましたが、従来の工場ではキャパシティーがいっぱいで、とても対応ができませんでした」。

「そのような経緯もあって、新工場建設の話が出てきました。中長期的な計画を作成してお客さまにも相談し、2019年にプロジェクトとして発足しました。1年かけて基本設計やコンセプトの部分を詰め、2020年4月から着工、2021年の年始に完成しました」。

「この新工場建設は、当社がこれから先も山形県で地元にしっかりと根付いて地域経済に貢献していくための投資と位置づけています。ですから、足もとの環境や目先のことだけにとらわれずに計画を進めるよう、経営トップからの指示のもと進めていくことができました」。

「2021年1月に入ってから引き渡しを受け、旧工場から設備の移設を行いました。最初の3カ月間は新旧2拠点で稼働していたので、両拠点間の移動はもちろん、工場メンバーのシフト編成なども大変でした」。

「ファイバーレーザマシンENSIS-6225AJやドリル、溶接機械、クレーン関係など、新しい設備も導入しました。既存のマシンには、今まで当社のほかの国内拠点でもやっていなかったような細かい工夫を盛り込んでいます。切断以降の曲げや溶接の設備は今後、増設していく予定です」という。

  • 画像:地元に根付き、これからも地域経済に貢献するNCガス開先ロボット
  • 画像:地元に根付き、これからも地域経済に貢献する溶接が終わった油圧ショベルのバケット部材

会社情報

会社名
芝浦シヤリング 株式会社
代表取締役
大川 伸幸
本社
東京都港区港南1-6-41
山形工場
山形県西村山郡河北町大字吉田字花ノ木1232-32
電話
03-3474-4311(本社)
0237-84-6770(山形工場)
設立
1959年(1932年創業)
従業員数
308名
主要事業
各種鋼板ならびに帯鋼の切断、2次加工および販売、倉庫業、不動産賃貸
URL
http://www.shibaura-group.co.jp/

つづきは本誌2021年9月号でご購読下さい。

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