生産性向上に貢献するVENTIS-AJ
4kW最高のパフォーマンス ― VENTIS-AJ
高輝度発振器とLBCテクノロジーが可能にする高速・高品質加工
㈱アマダ 第一営業部 レーザ営業グループ
アマダ独自の「LBCテクノロジー」と新型4kWシングルモジュール発振器を搭載した新型ファイバーレーザマシンVENTIS-3015AJ
アマダのファイバーレーザマシン
2010年、アマダは自社製ファイバーレーザ発振器「AJシリーズ」を立ち上げ、それまでCO2レーザが主流であった板金業界に新たな可能性を送り込みました。
2013年には「ENSISテクノロジー」(ビーム可変技術)を搭載したファイバーレーザマシン「ENSIS-AJシリーズ」を市場投入、「ファイバーレーザは厚板の加工が苦手」という板金業界の常識に挑みました。
2018年、「ENSIS-AJ」から5年の歳月を経て、それまでの「ENSISテクノロジー」によりさまざまな加工に対応していた市場に「LBC(軌跡ビームコントロール)テクノロジー」を用いて、新たな可能性を生み出しました。この「LBCテクノロジー」を搭載したファイバーレーザマシンが「VENTIS-3015AJ」です。
3つの新機構を搭載した「VENTIS-AJ」
「VENTIS」とは、ラテン語で「風」を意味しています。「ファイバーレーザの世界に新たな風を送り込みたい」というアマダの思いを込めたマシンです。
「VENTIS-AJ」は2018年10月、ドイツ・ハノーバーで開催された「EuroBLECH」(国際板金加工見本市)で発表されました。その後、逆輸入するかたちで日本でもお披露目され、米国の「FABTECH」にも出展され、数々の展示会を通じて、「VENTIS」という機械名称は身近なものになってきたかと思います。
VENTIS-AJは大きく3つの新機構を搭載しています。1つ目は、新型4kW高輝度ファイバーレーザ発振器。2つ目は、「LBCユニット」を搭載し、ビームの“モード”(形)を変更するのではなく、ビームを高速振幅させることで、任意の“軌跡”を描くことができる機構。最後の3つ目は、この高速振幅を支えるNC制御です。
以下、それぞれどのような効果があるか、見ていきます。
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