板金論壇

経営者には「夢」が必要 ― 「夢なき者に成功なし」

『Sheetmetal ましん&そふと』編集主幹 石川 紀夫

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経営者の「座右の銘」「名言」

お客さまの工場へうかがうと、社長室や応接室に名言や社長の座右の銘などが額に入って掲げられていることが多い。それを見せていただくとその企業の姿勢、経営者の目指すべき理念がある程度わかるのでいつも参考にさせていただいています。

これまで見せていただいた座右の銘・名言で記憶に残っているものは、「三方良し」「率先垂範」「願えば叶う」「継続は力なり」「足るを知る」「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」「人間万事塞翁が馬」「一期一会」 ― などです。また、名言で印象に残っているものとしては「僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる」「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」など。

出会った名言を思い出すと、お目にかかった企業と経営者のことが思い起こされます。そして同様の「銘」や「名言」を掲げておられる経営者の方々を見ると、どこかで共通の想いをお持ちだということを強く感じます。

明治維新の逸材を育てた吉田松陰の名言

先日うかがったお客さまの社長室に掲げられていたのが吉田松陰の「夢なき者に成功なし」の一節で、「理想」の部分を「目標」という言葉に変えて掲げておられました。2013年に事業承継で社長に就任された現社長は43歳の若い経営者。会長のサポートがあったというものの社長就任後8年で社員数、売上規模でほぼ2倍に成長させた実力を併せ持った行動派です。それだけに幕末を生き、維新の逸材を輩出した松下村塾の塾長を務めた吉田松陰に惹かれるのだろうと思います。

つづきは本誌2022年6月号でご購読下さい。

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