Interview

参加企業数の増加と固定化の解消が重要

人材育成、生成AI・DX、外国人材 ― 変化する時代に工業会が果たす役割

千葉県シートメタル工業会 会長 小林 光德 氏 (株式会社 キヨシゲ 代表取締役社長)

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画像:参加企業数の増加と固定化の解消が重要小林光德氏

板金加工業界は、少子高齢化や人口減少による人手不足、生成AI活用をはじめとする情報化社会の進展、自動化を中核とする製造DX、脱炭素社会への対応、そして事業承継など複雑かつ多様な課題への対応を迫られている。

千葉県の板金加工業界ではこれまで、県内を統一する組織がなく、同業他社の動向や全国の業界動向、技術、人材育成、環境改善などの情報を得る機会が限られていた。こうした課題に対応するには、各企業が独自の施策や特徴を持って取り組みを進めるだけでなく、業界内で横につながり、情報や知識を共有することが重要となっていた。そこで2005年4月、県内の板金加工業界の情報交流を活発にし、技術研究や人材育成を推進する組織として、「千葉県シートメタル工業会」が設立された。

千葉県シートメタル工業会(以下、工業会)は今年で設立22年目をむかえ、現在の会員数は53社となった。今年6月の定時総会で新たに3代目会長に就任したのが、これまで副会長を務めてきた㈱キヨシゲの小林光德社長だ。

そこで、小林新会長に会長就任の抱負や、千葉県の板金加工業界の現状、業界を取り巻く環境がきびしい中での工業会運営について話を聞いた。

多くの会員に工業会を身近に感じてもらう

― 就任してまだ間もないですが、3代目会長としての抱負をお聞かせください。

小林光德会長(以下、姓のみ) まずは歴代会長の多大なご尽力と功績に感謝を申し上げます。今回会長に就任しましたが、これまで副会長として工業会運営に関わってきたので、今後も着実に会の運営に取り組んでいきたいと考えています。

設立から21年が経ち、会員数は53社となりましたが、なかなか会員数が増えず、入会した場合もなかなか行事に参加していただけないという課題があります。これは千葉県に限った課題ではありません。参加企業数を増やし、参加企業の固定化を解消することが重要です。会員のニーズを的確に把握して新しいテーマを設定することや研修内容の見直しが必要で、それにより参加者が増えて、結果的に会員数が増えてくれば好ましいと思います。参加人数だけでなく、参加社数を気にかけていきたいです。

会長の任期は原則2期4年、最長でも3期6年として、一人で長期間務めるよりも多くの会員に経験してもらうことで、工業会をより身近に感じてもらいたいと思っています。

画像:参加企業数の増加と固定化の解消が重要左:ベトナムで作成された3次元モデルからCAMを作成するプログラム工程。上には工程の進捗状況を確認するためのモニターが設置されている/右:人材育成に力を入れており、技能検定合格者は延べ50名を超える

「レーザー加工作業」の積極的な参加を応援

― 小林会長は以前から「経営者の仕事の8割は人を育てること」とおっしゃるなど、人材育成に力を入れています。会長として技能検定についてはどのようにお考えですか。

小林 当社では特に板金技能検定に力を入れており、延べ50名以上の従業員が合格しています。これは千葉の工業会会員企業全体の合格者の1/4以上を占めます。

板金業界では近年、レーザ加工の重要度が増しているにもかかわらず、4年前までは技能検定の対象になっているのは「機械板金作業」と「数値制御タレットパンチプレス板金作業」(NCT)のみでした。「機械板金」や「NCT」は取得を希望する方にはほぼほぼ行き渡り、受検者が少なくなってきています。当社でも「機械板金」「NCT」はだいたい行き渡っていて、「機械板金」「NCT」の1級・2級と「工場板金」の特級の5つとも取得し、「もうチャレンジする資格がない」という従業員もいました。

そこで、2023年度から始まった「非接触除去加工(レーザー加工作業)」の技能検定にチャレンジし、合格者も出ています。ただ、まだ受検者は少ないのが現状です。もう少し各社が積極的に参加できるような方法を考えていかなければならないと思っています。まだ始まったばかりということもあって、1級を受検されるケースが多く、実技は良いものの、学科で失敗するケースが目立っています。まずは2級から挑戦することで、受検者の裾野も広がると思います。

  • 画像:参加企業数の増加と固定化の解消が重要ファイバーレーザマシンVENTIS-3015AJe(6kW)+AS-3015G
  • 画像:参加企業数の増加と固定化の解消が重要自動金型交換装置付きベンディングマシンHG-1003ATC

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会社情報

会社名
株式会社 キヨシゲ
代表取締役社長
小林 光德
所在地
千葉県浦安市鉄鋼通り2-4-3
電話
047-351-7201
設立
1970年(1960年創業)
従業員数
110名(グループ従業員総数149名)
主要事業
鋼板・鋼材販売/鋼板・鋼材加工(プレス加工・板金加工・形鋼加工・機械加工・溶接)/スクラップ回収
URL
https://www.kiyoshige.com/

つづきは本誌2026年10月号でご購読下さい。

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