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「スマートエネルギーWEEK【秋】2025」開催

太陽光を中心に効率化や多様化の動きが加速

脱炭素社会の実現へ向け、需要拡大が見込まれる再生可能エネルギー

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再エネの主力電源化に貢献する製品が多数出展

世界最大級の新エネルギー総合展「スマートエネルギーWEEK【秋】2025」が9月17日から19日までの3日間、幕張メッセで開催された。主催はRX Japan。同展は毎年、関東2回、関西1回の年3回開催される。今回は「水素・燃料電池展」「太陽光発電展」「二次電池展」「スマートグリッド展」など、10展から構成されていた。出展者数は【秋】として過去最多の505社・団体。会期中の来場者数は前回の【秋】から15%増の4万5,741人となった。

会場では、再生可能エネルギーの主力電源化とエネルギーの安定供給という社会課題に貢献するさまざまな製品・サービスが見られた。

具体的には、高効率化と設置方法の多様化に対応するソーラーパネルやパワーコンディショナー(パワコン)などの太陽光発電関連、発電量の変動の吸収や需給バランスの改善に貢献する蓄電システム、受配電盤などの配電制御システム、電気自動車に蓄えた電力を家庭で利用するV2Hシステムなどが出展していた。

太陽光発電に関しては、経年劣化が進んだ太陽光発電システムの発電効率を高める提案も目立った。蓄電池に関しては、家庭用の小型製品が多く、リチウムイオン電池以外の次世代技術の展示も見られた。

多様化が目立つ「太陽光発電」

再生可能エネルギーの国内市場において5割以上を占める「太陽光発電」では、建材一体型太陽光発電(BIPV)に加え、すでに太陽光発電システムを導入しているユーザー向けの「リパワリング」「セカンダリー取引」などの提案が目立った。また、太陽光パネル用清掃ロボットや屋根形状に対応した取り付け用金具、金属ケーブル等の盗難防止装置など、さまざまな関連商品が展開されていた。

大和ハウスグループのデザインアークは、カーポートの駐車場裏の空間を活用する柵塀タイプや、学校などにも取り付けやすい庇タイプの太陽光発電システムを参考出品、従来導入が難しかった場所への可能性を示す興味深い展示となった。またエリーパワーのV2H蓄電システムを展示。蓄電池・電気自動車・太陽光パネルによる活用イメージなどを示した。

ニプロンは、太陽光発電用昇圧コンバーター「PVマキシマイザー」を出展。太陽光発電所に追加することで、太陽光パネルの発電状態を監視・制御するストリングコントローラーにおよぼす影響を最小化。各ストリングの動作電圧を最適制御することで、出力最大化を実現できるとした。

エクソルは、電池モジュールやパワコンなどを出展したほか、蓄電所の開発提案を含むさまざまな支援サービスを紹介。太陽光発電の総合企業としての強みをPRした。

  • 画像:太陽光を中心に効率化や多様化の動きが加速デザインアークは柵塀タイプや庇タイプを含む多様な太陽光発電システム、蓄電システムなどを出展
  • 画像:太陽光を中心に効率化や多様化の動きが加速ニプロンは太陽光発電用昇圧コンバーターを出展。太陽光発電所に導入すれば出力を最大化できるとPR

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