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きめ細かな対応と営業力の強さで、顧客から選ばれる企業に

Think & Try ― 「まずやってみる、だめだったら何が原因か考える」

ベルテクネ 株式会社

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画像:きめ細かな対応と営業力の強さで、顧客から選ばれる企業に2024年に導入された同社初の自動金型交換装置付きサーボベンディングマシンEGB-1303ATCe

3事業部のシナジーで増収増益

画像:きめ細かな対応と営業力の強さで、顧客から選ばれる企業に左から吉田本部長、前田社長、池永工場長

ベルテクネ㈱は、鐘川喜久治会長の祖父にあたる鐘川金次郎氏が1914年に福岡市内で「鐘川鉄工所」として個人創業。2017年には社名を「鐘川製作所」から「ベルテクネ」に変更。2019年には鐘川喜久治氏が社長を退任して会長に、前田努氏が5代目社長に就任した。創業以来、100年以上にわたって精密板金加工における九州屈指の老舗総合加工メーカーとして発展している。

「ものづくり」への情熱を大切にし、「Think & Try」の経営方針を掲げ、「まずやってみる、だめだったら何が原因か考える」の精神で変化を怖れずに挑戦し、培った技術・ノウハウを最大限に生かして顧客の要望に応えている。

多品種少量生産に対応した精密板金加工を行う「金属加工事業部」(売上構成比50%)を中心に、建築分野における金属工事の設計・製作・施工管理までを一貫して請け負う「建築工事事業部」(同25%)、魚類の特徴や使用される環境に合わせた養殖用機械の製造・メンテナンスを行う「水産機械事業部」(同25%)の3つの事業を展開している。

  • 画像:きめ細かな対応と営業力の強さで、顧客から選ばれる企業にファイバーレーザマシンENSIS-3015AJ+ASFH-3015FMⅡ
  • 画像:きめ細かな対応と営業力の強さで、顧客から選ばれる企業にEGB-ATCeに設置されたタブレットHMIが曲げ作業をサポートする

「レッドオーシャン」から「ブルーオーシャン」へ

中核事業である「金属加工事業部」の主力製品は、時代の変遷にともなって大きく変化してきた。

現在は九州一円、山口県までの得意先約100社から受注している。得意先の業種は建築関連・食品機械・産業機械・農業機械・鉄道車両・環境機器など多岐にわたっている。

1社あたりの売上額の依存度が10%以上にならないことを目標とし、福岡県内の得意先とは直接取引し、県外の得意先は与信管理や顧客管理が困難なことから、売上の30~40%を商社経由で受注することでリスクを分散している。しかし図面上の仕様などの細部は同社と最終需要家が直接打ち合わせることで、得意先の要望にきめ細やかに対応する。

前田社長は「多くの同業者が手がける業界は『レッドオーシャン』で条件がきびしいので、『ブルーオーシャン』の業界・お客さまを開拓してきました」と語っている。

吉田本部長は「十数年前までは建築金物関係の仕事が大半で、季節変動が激しく、11月から年度末は連日残業、4~6月は仕事が薄く定時退社。このギャップが大きく、受注平準化を行うために営業を強化し、さまざまな業種を開拓してきました。九州地区では、多くの同業者が半導体製造装置の仕事を手がけられていますが、シリコンサイクルの影響で変動が大きいため、当社は距離を置いています。自社の強みを発揮できる分野のお客さまに必要とされるサプライヤーでありたいと思っています」と語る。

  • 画像:きめ細かな対応と営業力の強さで、顧客から選ばれる企業に溶接工程
  • 画像:きめ細かな対応と営業力の強さで、顧客から選ばれる企業に各作業者に配布されたタブレット端末で進捗情報を入力する

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会社情報

会社名
ベルテクネ 株式会社
代表取締役社長
前田 努
所在地
福岡県糟屋郡須恵町大字上須恵1495-1
電話
092-932-4166
設立
1966年(1914年創業)
従業員数
114名(2024年4月1日現在)
主要事業
総合精密板金、建築金物一式(幕板・笠木・巾木・見切り・手すりなど)の設計・製作・施工管理、水産養殖関連機器の設計・製作
URL
https://belltechne.co.jp/

つづきは本誌2024年8月号でご購読下さい。

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