Sheet now

新工場で可視化エンジニアリングを目指す

“コンビニ・ファクトリー事業”を推進

株式会社 佐々木工業

LINEで送る
Pocket

画像:新工場で可視化エンジニアリングを目指す長野県佐久市にある㈱佐々木工業の新本社工場

徹底した品質管理と設備力強化で信頼獲得

画像:新工場で可視化エンジニアリングを目指す佐々木正行会長(左)、佐々木将臣社長(中央)、佐々木岳史専務(右)

㈱佐々木工業は1959年に東京工機製作所(プレス加工)として創業、1961年に東京工機㈱と改名し、法人化した。

1976年に㈱佐々木工業に社名を変更。1978年に佐久市工場団地に工場を移転、ユニパンチプレスD-750導入後は板金加工へと業態を変化させていった。1987年に長野県内ではいち早くインテリジェント自動倉庫MARSとレーザマシンLC-644Ⅱを導入、精密板金加工を事業の柱とした。1990年にパンチ・レーザ複合マシンAPELIOⅡ-244を導入、医療機器製造業許可を取得して歯科用医療機器を製造するようになった。

1991年に板金生産統合管理システムASIS400を導入、受注出荷管理を自社開発システムで行うようになった。1995年に事務所東側に第2工場完成、ここへプレスを移設してプレス加工工場とするとともに、本社第1工場にパンチ・レーザ複合マシン、レーザマシン、パンチングマシン、ベンディングマシン、MARSなどを集約して、精密板金加工を主力事業とした。

1998年には業界に先駆けて国際的な品質マネジメントシステムISO9001の認証を取得。徹底した品質管理と、低コストを可能とする設備力の強化で、得意先の要求を満足させていった。

2003年にはYAGレーザ溶接機YLR-1500Ⅱ、2005年にはAPELIOの入れ替えでパンチ・レーザ複合マシンEML Z-3510NT、2010年には佐々木将臣氏の3代目社長就任にともないレーザマシンFO-MⅡ 2412NTを導入した。2012年にファイバーレーザ溶接システムFLW-4000、2013年にベンディングマシンHDS-1303NT、2017年にはパイプ加工用レーザマシンQuattroを相次いで導入した。

画像:新工場で可視化エンジニアリングを目指す左:自動倉庫MARS(右)とEML Z-3510NT(奥)/右:ベンディングマシンHDS-1303NT(手前)とHDS-8025NT(奥)

他社に先駆けて設備導入

今年70才を迎えた佐々木正行会長は、ここまでの会社の経緯を次のように語る。

「新しい機械が大好きで、アマダの展示場で新製品を見るたびに導入してきました。大半の設備が、県内でも早い時期での導入です。建屋に比べ、設備は目一杯入れてきました。医療機器製造業許可は、成長産業と期待される医療機器業界へ参入するときの武器になります。自社独自の生産管理システムを立ち上げるとともに、導入した機械設備をネットワーク化、リアルタイム生産を実現することによって、得意先に対して高品質・低価格な製品を短納期で納品することを可能にしてきました」。

「また、環境負荷の低減に向け、2008年に環境省の『メガワットソーラー共同利用モデル事業』の委託をうけ、全国的にも晴天率の高い佐久市内で太陽光発電システムを導入。『LLP佐久咲くひまわり』に加盟、自社工場の屋根に太陽光発電システムを設置、クリーンエネルギーで加工を行う一方、月平均約3,000kWhの発電量で、約1,600㎏のCO2排出削減に貢献するようになりました」。

「2010年に社長をバトンタッチし、私は会長として大所高所から会社を見るようになりました。その前年に長野県シートメタル工業会の会長に推挙され、以後8年間にわたって会長職を務めさせていただいております」。

  • 画像:新工場で可視化エンジニアリングを目指すプレス加工ライン
  • 画像:新工場で可視化エンジニアリングを目指すファイバーレーザ溶接システムFLW-4000に切断ヘッドを装着。ボックスの追加工を行う

会社情報

会社名
株式会社 佐々木工業
代表取締役会長
佐々木 正行
代表取締役社長
佐々木 将臣
住所
長野県佐久市中込3305
電話
0267-67-1820
設立
1960年
従業員数
24名
主要事業
精密板金加工、プレス加工、医療機器、板金加工設計・製造
URL
http://www.sasaki-k.co.jp/

つづきは本誌2017年10月号でご購読下さい。

LINEで送る
Pocket

関連記事

Sheet now記事一覧はこちらから