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タンデムライン拡充とサーボプレス導入により生産能力を大幅増強

自動車部品の小ロット生産から量産まで対応 ― さらなる自動化に意欲

不二工業 株式会社

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画像:タンデムライン拡充とサーボプレス導入により生産能力を大幅増強SDE-3020iⅢ GORIKI(中央)の導入により生産性は約1.7倍に向上した。両サイドのタンデムプレス3ラインへブランク材を供給する

タンデムライン拡充とサーボプレス導入で増員せずに大幅増産

画像:タンデムライン拡充とサーボプレス導入により生産能力を大幅増強加藤享嗣社長(左)と加藤功哉専務(右)

愛知県豊川市の不二工業㈱は、自動車部品の金属プレス加工・スポット溶接を手がける部品加工企業。1991年には業界に先駆けてプレス間搬送ロボットを活用したタンデムプレスラインを導入し、いち早く自動化・省力化に取り組んできた。近年は、主力顧客の増産要請に応えるかたちでタンデムラインを3ラインへ拡充。さらに、前工程のブランク加工に高剛性デジタル電動サーボプレスSDE-3020iⅢ GORIKIを採用し、生産能力を大幅に引き上げた。

同社は1952年に創業し、1961年に法人化。1968年に現在地へ移転してからは、工場建屋を増築しながら事業を拡大してきた。創業当初はメガネフレームなどのプレス加工を手がけ、その後は自動車部品・事務機器部品・ストーブ部品などへと事業領域を拡大。2000年前後に事務機器・ストーブの顧客の生産拠点の移転が重なり、現在の自動車部品に特化した事業体制へと移行した。

正社員30名以下の少数精鋭体制で、現場の細部まで管理が行き届く総勢50名以下の適正規模を維持したまま、堅実な成長を続けている。直近4年間で売上高は約25%増加した。中でも2023年に増設したシングルクランクプレスTP-150FX×5台のタンデムラインと、2026年1月に導入したサーボプレスSDE-3020iⅢ GORIKIの効果は大きく、増員することなく大幅な増産を実現している。

  • 画像:タンデムライン拡充とサーボプレス導入により生産能力を大幅増強2023年に導入した3ライン目のタンデムプレスライン。自動化量産体制が大幅に強化された
  • 画像:タンデムライン拡充とサーボプレス導入により生産能力を大幅増強2015年に導入した2ライン目のタンデムプレスライン。ハイブリッド車の排気系部品などの量産に対応した

主要顧客とのパートナーシップを構築 ― 自動車部品の小ロット生産から量産まで対応

工場内にはタンデムプレス3ライン(計15台)をはじめ、順送プレス7台、単発プレス18台、定置式スポット溶接機27台、多軸スポット溶接ロボットなどの充実した設備群が並ぶ。製品の特性によって最適なプレス機を選択可能で、プレス加工後のボルト・ナットのプロジェクション溶接や、部品同士のスポット溶接まで対応する。

売上の大半は自動車部品で、主要顧客2社で全体の90%以上を占め、いずれの顧客とも強力なパートナーシップを構築している。数十年におよぶ継続取引の中で、同社のQ,C,D対応力と生産実績は高く評価され、安定した受注基盤を築いている。

生産品目は、車載機器を固定するブラケット類を中心に、車体部品から内装系部品、排気系部品まで多岐にわたる。加工素材は、一般的な冷間圧延鋼板に加え、近年は高張力鋼板(440〜590MPa級)の割合が増加しており、単発プレスによる小ロット生産から、タンデムライン・順送ラインによる月産数万個の量産まで柔軟に対応する。

品質管理面では、毎朝始業前に役職者・現場リーダーが参加する職制会議を開き、前日に発生した課題や気づきを共有することでトラブルの未然防止に努めている。また、ロット初品・終品の寸法検査に加え、ポカヨケや数量管理の仕組みを採り入れることで自動車部品のきびしい品質要求に応え、顧客の信頼を獲得している。

  • 画像:タンデムライン拡充とサーボプレス導入により生産能力を大幅増強多軸ロボットでプレス部品のスポット溶接を行うダブルポジショナー式の自動化システム
  • 画像:タンデムライン拡充とサーボプレス導入により生産能力を大幅増強プレス加工・プロジェクション溶接・スポット溶接が完了した自動車部品(バッテリーキャリア)

会社情報

会社名
不二工業 株式会社
代表取締役社長
加藤 享嗣
所在地
愛知県豊川市一宮町上新切465
電話
0533-93-2278
設立
1961年(1952年創業)
従業員数
45名(パート社員等を含む)
主要事業
自動車部品の金属プレス加工・スポット溶接等

つづきは本誌2026年9月号でご購読下さい。

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