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曲げ加工の未来を担う女性たち ― 最新設備導入で即戦力に

VPSS 4ie BEND導入で曲げ工程までをオールインワンに対応

株式会社 協和

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画像:曲げ加工の未来を担う女性たち ― 最新設備導入で即戦力に2025年3月に作業者のスキルに左右されない生産を目指して導入された自動金型交換装置付きベンディングマシンEGB-6020ATCe(手前)

高品質・短納期・柔軟な対応

画像:曲げ加工の未来を担う女性たち ― 最新設備導入で即戦力に生方浩次統括部長(左)と白鳥正樹社長(右)

㈱協和は1971年の創業以来積み重ねたものづくりのノウハウと、最新設備を駆使する従業員たちが、得意先のあらゆるニーズに対応して、自動車部品や高所作業車、道路機械、厨房器具やスポーツ用品に至るまでさまざまな業界の製品・部品製造を行ってきた。埼玉県上尾市の「本社工場」、群馬県みなかみ町の「新治工場」の2拠点を構え、生産活動を行っている。得意先のニーズをしっかりと把握し、材料調達から加工・組立まで一貫して、しかも短納期にデリバリーできる生産体制が同社の強みとなっている。

「創業から50年以上にわたり、国内外のお客さまをはじめ、パートナー企業のみなさま、そして地域の方々の温かいご支援のもと、多くの実績を積み重ねてきました。近年では自動車部品、高所作業車、道路機械、医療機器といった分野からの受注が増加しており、当社の『高品質・短納期・柔軟な対応』が高く評価されています。今後もさらなる高精度加工の追求と、IoTや自動化技術の積極的な導入による生産性向上に努めることで、お客さまの課題解決と信頼獲得に貢献していきたい」と白鳥正樹社長は語る。

高所作業車メーカーと40年超えの取引

1971年に白鳥社長の父がプレスによる自動車部品加工を開始。その後、上尾市内に事業所があった電力・電気・通信工事用の穴掘建柱車、高所作業車など、建設・荷役用の高所作業車で国内シェア70%を誇るトップメーカーから取付金具・プレート、ホースガードなどの部品加工を受注するようになり、徐々に板金加工へと移行した。

さらに、川越市に事業所があったロードローラーなどの道路機械の国内トップメーカーからの建設機械部品の受注も始まった。その結果、従業員・加工設備も増えていき、次第に上尾の「本社工場」だけでは手狭になっていった。

1985年に主要得意先の高所作業車メーカーが群馬県利根郡新治村(現・みなかみ町)に新治工場を開設する際には、同社も主要な板金部品のサプライヤーになっていたこともあり、新治村への工場進出を打診された。そこで思いきって新治工場建設を決断。用地の手配に始まり工場竣工までに時間を要したが、1990年に「新治工場」が完成。それに合わせて1991年に法人化した。設備は、「本社工場」から一部移設したが、2004年頃からはレーザマシンやNCベンディングマシンなどを新規導入していった。

  • 画像:曲げ加工の未来を担う女性たち ― 最新設備導入で即戦力に2019年12月に電気使用量削減と生産性向上のために導入したファイバーレーザマシンENSIS-3015AJ(シャトルテーブル仕様)
  • 画像:曲げ加工の未来を担う女性たち ― 最新設備導入で即戦力に2024年11月に導入した曲げ加工用CAM VPSS 4ie BENDを操作する入社5カ月目の女性プログラマ

主要得意先2社で売上80%を占める

現在は高所作業車メーカーと道路機械メーカーの主要得意先2社で、売上全体の80%を占めており、そのうち高所作業車向けが80%、道路機械向けが20%となっている。高所作業車メーカー関係は2002年のトヨタグループ入りとOEM供給開始を機に取引が拡大した。主要2社以外の売上20%は、20~30社におよぶ幅広い顧客基盤によって構成されている。

特殊車両向けの仕事が多いため、加工材料はSS400などの鉄系が90%以上で、板厚は3~6㎜が中心となっている。トヨタグループの指導もあり、高所作業車メーカーは材料費高騰に対する価格転嫁に関しては積極的に対応してくれているが、コスト管理に対してはきびしいという。道路機械メーカーもほぼ同様の対応となっている。

受注に占める新規品の割合はモデルチェンジを含めて20~30%程度で、リピート率は70~80%。1回の注文で平均5個程度の少量生産が中心となっている。

曲げ工程の人材獲得や技能伝承に課題

「新治工場」のスタッフ45名のうち約30名が現場作業者で、バンドソー・レーザ加工2名、曲げ加工3名、溶接7名、表面処理2名などが配置されている。また、インドネシア人技能実習生7名も活躍している。

きびしいコスト競争に対応して「新治工場」への設備投資を強化しており、特にブランク工程ではレーザマシンをたびたび入れ替え、加工能力・加工範囲を拡大してきた。

曲げ工程には2004年にベンディングマシンHDS-8025NTを導入した。金型選定や曲げ順序決定からL値・D値の決定まで、一連の曲げ作業を少数のベテランに頼らざるを得ない状況があり、人手不足の問題から専門性や技能を有する人材の獲得が困難で、若手や未経験者に短期間で技能を伝承することも容易ではなかった。HDS-8025NTは曲げ線が入った展開図を活用して金型選定や曲げ順序決定からL値・D値の決定までを支援するネットワーク対応型マシンだったが、展開図を読み込むネットワーク対応はしていなかった。

画像:曲げ加工の未来を担う女性たち ― 最新設備導入で即戦力に左:切削加工を行うNC旋盤/右:ショットブラスト工程

会社情報

会社名
株式会社 協和
代表取締役社長
白鳥 正樹
所在地
群馬県利根郡みなかみ町須川881-13(新治工場)
電話
0278-64-1555
設立
1991年(1971年創業)
従業員数
45名(新治工場のみ)
主要製品
高所作業車用部品など
URL
https://www.kk-kyouwa.com/

つづきは本誌2026年2月号でご購読下さい。

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