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アマダ、基幹工場で「DXを活用した製造改革」を推進

主力ファイバーレーザマシンの生産能力を約30%増強

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画像:アマダ、基幹工場で「DXを活用した製造改革」を推進「富士宮事業所」のレーザ組立工場。主力ファイバーレーザマシンの組立工程には新たに「ブースライン生産方式」を採り入れた

SCM・ECMの両軸から「DXを活用した製造改革」を推進

アマダは主力工場の「富士宮事業所」で、同社が推進するDXを活用した製造改革について発表した。

アマダグループは国内外に35カ所の開発・製造拠点を有し、中でも1987年に操業を開始した「富士宮事業所」は開発・製造のマザー拠点と位置づけられている。

同事業所は早くからデジタル化を推進し、2004年には「生産座席システム」を基軸とする独自の統合生産情報システム「AM-HIT’s」を構築。2007年にはレーザ組立工場に「屋台ブース生産方式」と呼ぶセル生産方式を採り入れ、各ブースにRFID技術を用いて進捗情報を自動収集する「vPost」を設置した。

2020年には国内外の製造拠点へ供給する基幹モジュールの生産能力を増強するため、「モジュール工場」を建設。さらに、制御盤や大型部品の組立を行う「アマダサテライトパーク」を近郊に建設し、一部のサプライヤーを集約・連携することで、生産と物流の効率化とコスト低減を進めた。

コロナ禍以降はこうした従来からの取り組みに加え、販売から生産計画・調達・製造につながる「SCM」(生産情報連携)、開発から製造・サービスにつながる「ECM」(技術情報連携)の両軸から、DXを活用した製造改革を推進。さらなる生産性の向上、工場全体の効率化、サプライヤーとの連携強化をはかった。

この改革により、主力ファイバーレーザマシンの生産能力は従来比で約30%増強され、受注から納入までのリードタイムは20%短縮される見込み。今後は同事業所が起点となり、国内外の開発・製造拠点へ展開することでフレキシブルなグローバル生産体制の実現を目指す。

  • 画像:アマダ、基幹工場で「DXを活用した製造改革」を推進「グループ全体でフレキシブルなグローバル生産体制の実現を目指す」と語る山梨貴昭社長
  • 画像:アマダ、基幹工場で「DXを活用した製造改革」を推進RFIDタグと組み合わせた電子ペーパー。リアルタイムで表示内容が変わり、QRコードを読み取ると「シリアルポータル」にアクセスできる

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