特集2

福島・山形で活躍する板金サプライヤー

「よろこばれるものづくり」を目指して

自動倉庫と連動する3台の複合マシンが活躍

株式会社 芳三工業

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画像:「よろこばれるものづくり」を目指して中田工場に導入されたファイバーレーザ複合マシン
ACIES-2512T-AJ+RMP-2512NTK+MARS(8段7列)

安全器関連の仕事で創業

画像:「よろこばれるものづくり」を目指して迫田洋子社長

㈱芳三工業は1971年に迫田洋子社長の父、橋本芳剛氏が橋本製作所として創業。安全メガネや防風メガネといった安全器関連の仕事を手がけていた。1977年に社名を㈲サンポー精機と改め、板金部門の拡充をはかった。1982年に板金・製缶工場を新築(現・本社第1、第2工場)、板金・製缶加工事業を拡大した。1984年には板金・製缶部門の強化を目的に同部門を分離して㈱芳三工業を設立した。

1991年にパンチ・レーザ複合マシンAPELIOを導入、工場スペースに合わせて棚の段数・列数を自由に設計できる自動倉庫MARSとの一体運用を決断した。1997年にレーザマシン、マシニングセンタを導入し、厚板加工の内製化によりリードタイムの短縮をはかり、印刷機械・産業機械・情報通信機器関連の3本柱を構築していった。

  • 画像:「よろこばれるものづくり」を目指してファイバーレーザマシンFLC-3015AJ+AS-3015F1
  • 画像:「よろこばれるものづくり」を目指して増加している角パイプやアングル、チャンネルの加工に対応する平板・パイプ兼用レーザマシンFO-MⅡ RI 3015+AS-3015FMⅡ+LSTRI-3015

ものづくりのデジタル化を推進

2000年以降は迫田社長の夫である迫田裕昭工場長(現・取締役生産本部長)が中心となって、生産管理システムWILLや最新設備を導入しデジタル化を推進していった。2006年には本社工場ちかくに中田工場を建設、板金加工に特化した工場として運用を始めた。

中田工場には2013年にACIES-2515T、2015年にACIES-2512TをともにMARSに連動して導入。2015年にファイバーレーザマシンFLC-3015AJ+AS-3015F1、2016年にファイバーレーザ溶接システムFLW-4000、2021年にファイバーレーザ複合マシンACIES-2512T-AJ+RMP-2512NTK+MARS、2023年にハンディファイバーレーザ溶接機FLW-1500MTを導入した。

本社工場には2015年にベンディングマシンHG-2204、2019年にベンディングロボットシステムHG-2204ARm+HGROBOT-80、2022年と2023年にベンディングマシンHG-8025を設備した。特にここ10年は「ふくしま産業復興企業立地補助金」や「ものづくり補助金」なども活用しながら、積極的な設備投資を行っている。

  • 画像:「よろこばれるものづくり」を目指してHG-1303などが並ぶ中田工場の曲げ加工エリア
  • 画像:「よろこばれるものづくり」を目指してハンディファイバーレーザ溶接機FLW-1500MTの溶接段取り作業

会社情報

会社名
株式会社 芳三工業
代表取締役社長
迫田 洋子
本社工場
福島県田村郡三春町大字熊耳字山ノ内369
中田工場
福島県田村郡三春町大字熊耳字中田145-1
電話
0247-62-5105
設立
1984年(1971年創業)
従業員数
102名
主要業種
印刷機械のカバー・内部部品、空気圧縮機カバー、情報通信機器の筺体、金属加工機械カバー、フレーム
URL
http://www.k-hosan.co.jp/

つづきは本誌2023年10月号でご購読下さい。

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