「パートナーズファースト」と「3つのリーンの実現」に取り組む
「電源トランス」と「精密板金」― 2つの事業を展開
吉河エレックス 株式会社
①溶接作業が終了した筐体製品/②パンチングマシン
EM-2510NT+ASR-2512N(手前)の奥には単体のパンチングマシンEM-255NTとHG-1704が並ぶ
「電源トランス」と「精密板金」の2本柱
代表取締役の吉田匡輝(まさき)氏
吉河エレックス㈱は1945年に吉田電機商会として創業し、1948年に㈲吉河電機商会として法人設立。1994年に社名を吉河エレックス㈱に変更し、会社設立70周年を目前にしている。創業以来「顧客満足」を追求し、現在は「電源トランス」(変圧器)と「精密板金」の2つの事業を展開している。
「精密板金」事業では高精度・高品質・短納期・低価格はもちろん、試作・量産・形状・材質・ロット数にかかわらずあらゆるニーズに対応し、技術者教育と最新鋭設備の導入によって、顧客満足度改善につながるすべての可能性を追求してきた。
左:4mの曲げ長さに対応するベンディングマシンHG-1704/中央:HG-1704のNC端末AMNC 3iは大型画面で操作性も大幅に改善された/右:デュアルサーボプレス機構を搭載した高精度ベンディングマシンEG-6013
吉田社長が目指す「リーン企業体」
2016年、吉田匡輝(まさき)社長が3代目社長に就任した。学生時代の専攻学科は経営工学で、当時、トヨタ生産方式が世界の製造業界で評価され導入が進む中、卒業研究では「リーン生産方式」を取り上げた。
その経験を生かし、現在は社長として、「リーン生産方式」を同社のモノづくりの個々のプロジェクトに適用するだけではなく、企業内の一連の価値創造活動を連携させた新しい組織モデル「リーン企業体」を目指していこうとしている。そうすることで、さらなる「顧客満足」を実現させ、価格競争に勝ち抜く力を身につける努力を重ねていくことを考えている。
社長就任1年目を迎えた今年7月にはWebサイトを一新。社長挨拶として下記のメッセージを掲示した。
「私たちは、お客様・社会とより深い関係を構築するために、創業当時より挑戦を続け培ったノウハウを更にアレンジする事で、あらゆる『づくり』を生み出し続けております。あらゆる『づくり』を生み出し続けるために、『パートナーズファースト』と『3つのリーンの実現』に取り組んでおります。『パートナーズファースト』とは、1人ひとりが自分以外の人に満足して頂けるモノを生み出し、笑顔が絶えない環境をつくること。『3つのリーンの実現』とは、LEAN(無駄のない、筋肉質の企業体)、CLEAN(美化を意識した生産、営業、設計活動)、GREEN(環境、法令を意識した製品、人づくり)を実現すること」。
スポット溶接工程
TIG溶接作業
会社情報
- 会社名
- 吉河エレックス 株式会社
- 代表取締役会長
- 吉田 利男
- 代表取締役社長
- 吉田 匡輝
- 住所
- 愛知県名古屋市熱田区沢上2-9-26
- 電話
- 052-681-6611
- 設立
- 1948年
- 従業員数
- 62名
- 主要事業
- 各種乾式トランス(1VA~50KVA)、ACリアクトル、DCリアクトル、特殊トランス(WB、Rコアートランス、ケース入トランスほか)、各種板金加工、各種プレス加工、各種金型製作、組立作業
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