厚板・大板材対応ファイバーレーザマシン最新活用事例
厚板鋼材市場に新風を吹き込むVENTIS-6225AJe
9kW発振器で厚板32㎜の高速・高品位加工が可能な大板材対応レーザマシン
株式会社 アマダ ブランク・周辺商品部 鋼材レーザ促進課
アマダ独自のビームコントロール技術「LBC」を搭載した、ファイバーレーザマシンの最新鋭機「VENTIS-6225AJe」(9kW仕様)
「技術×大板×高品質」を融合した加工能力
アマダ独自のビームコントロール技術「LBC※」を搭載した、ファイバーレーザマシンの最新鋭機「VENTIS-6225AJe」。その最大の特徴は、9kW発振器でありながら32㎜の厚板鋼板において高い加工品質を実現した点、最大加工寸法6,200×2,580㎜で8′×20′の大板材をワンパスで加工できる性能にあります。
この「技術×大板×高品質」の融合による加工能力は、鋼材業をはじめ、建築・鉄骨ファブ、建設機械、産業機械、特殊車両業界など、大型・厚物加工を主力とする現場の生産環境の改善に貢献します。
※ LBC:Locus Beam Control
現場で新たな風を吹き込む「VENTIS」の変遷
ラテン語で「風」を意味する「VENTIS(ベンティス)」の誕生から早8年。「ファイバーレーザの世界に新たな風を送り込みたい」という思いを込め、世界初のビーム軌跡制御技術「LBC」を搭載して登場した「VENTIS」は、今や国内外で700台以上の導入実績を誇ります。その革新的な技術は、現在も全世界のお客さまの現場で新たな風を吹き込み、ものづくりの可能性を広げ続けています。
ビーム軌跡制御技術「LBC」による効果
「LBC」はレーザビームを高速で振幅させ、任意の形状に揺動させるビーム軌跡制御技術です。
従来のレーザマシンによる軟鋼の酸素カットでは、素材内部への酸素供給を円滑にするため、切断幅を物理的に広げる必要がありました。しかし、その手法ではエネルギー密度が低下してしまうため、それを補う高出力化が不可欠でした。
これに対し、VENTISはビームの“軌跡”を自在にコントロールすることで、高輝度な光のエネルギー密度を維持したまま、最適な切断幅を確保します(図1)。光そのものを動かして効率的にエネルギーを伝達するこの手法により、過度な出力に頼ることなく、切断面品質の着実な向上を実現しました。
【図1】高いエネルギー密度を保ったまま、自在なビームコントロールが可能に
LBCの優れた点として、切断に最適な軌跡を描くことで、素材への余分な入熱をおさえることができます。ムダな溶融を招く「過度な酸素」や「過度な素材への入熱」を抑制できるため、ベベル角(切断面の傾き)の発生をおさえ、高品位な加工を可能にします。
従来、高炉材や耐摩耗鋼板は、品質が安定せず切断面が荒れやすい「レーザ加工の難材」とされてきました。しかし、高輝度な光をLBCで制御するVENTISは、材料表面の状態に左右されにくいという特徴を持ちます(図2)。素材への熱影響を最小限にとどめ、入熱を緻密にコントロールできるLBCが、難材加工におけるVENTISの強みとなっています。
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