インボイス制度（3）
税理士 毛塚勝貴
消費税のインボイス発行事業者の登録申請期限（令和5年3月31日）まで残り半年を過ぎましたが、発行事業者の登録申請がなかなか進んでいない模様です。また、インボイス制度に対する準備・対応等も事業者によってまちまちで、温度差が相当あると思われます。
そこで、国税庁は9月22日、「インボイス制度への事前準備の基本項目チェックシート」を公表し、あらためてインボイス制度について周知をはかりました。このチェックシートには、インボイス発行事業者として登録を受けるか否かの判断基準や、登録を受けた場合において、売手または買手として最低限必要となる準備事項等が簡略に記載されています。
また、東京国税局は大規模事業者（消費税一般課税の申告者）向けの動画をYouTubeの国税庁動画チャンネルで配信しました。第2部の「留意点と取引条件編」は、公正取引委員会と共同で作成し、免税事業者との取引条件を見直す際の留意事項等について説明しています。
なお、インボイス制度の詳細・疑問点等については、分量は多め（101問、117ページ）となりますが、国税庁のホームページで公開されている「消費税の仕入税額控除制度における適格請求書等保存方式に関するQ&A（令和4年4月改訂版）」を参照していただきたいと思います。
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