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世界生産額が過去最高に ― ITリモート化が進む

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2021年の世界生産額は過去最高を更新

一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)「電子情報産業の世界生産見通し」を発表した。

JEITAの見通しによると、2021年の電子情報産業の世界生産額は前年比7%増の3兆1,756億ドル(約330兆円)となり、初めて3兆ドルを超え、過去最高を更新する(グラフ左:世界生産額)

新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の感染再拡大など、先行きの不透明感はあるものの、各国でこれまで以上に「ITリモート」を活用する動きが広がり、「ソリューションサービス」の需要拡大が見込まれる。また、自動車需要の回復やカーボンニュートラル(脱炭素社会)など環境対応の促進、5G端末の普及などにより、「電子部品」「デバイス」の伸長が期待できるとしている。

2020年はコロナ禍により、電子機器の需要は全体的に急減速となったが、前年比2%増の2兆9,727億ドル(約308兆円)が見込まれるとしている。テレワークやオンライン授業などの普及によりパソコンの需要が増加し、データ通信量の急増を背景に「半導体」需要が拡大。また、データ活用高度化による「ソリューションサービス」需要が増加した。

製品別に見てみると、テレワーク関連の商材を含む「ソリューションサービス」が2020年、2021年ともに過去最高を更新する見通しだ。データ活用の高度化が需要を下支えするとともに、感染拡大防止の観点からDX(デジタルトランスフォーメーション)のニーズが拡大している。「電子部品」や「半導体」なども2021年には過去最高を更新するとみられている。

画像:世界生産額が過去最高に ― ITリモート化が進む電子情報産業の生産額の推移

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