研究室訪問

国立大学法人で唯一の総合的爆発実験施設を活用

熊本大学 産業ナノマテリアル研究所 外本 和幸 教授

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画像:国立大学法人で唯一の総合的爆発実験施設を活用熊本大学産業ナノマテリアル研究所の外本和幸教授(左)と田中茂助教(右)

「重点研究開発助成」に採択

熊本大学産業ナノマテリアル研究所(旧パルスパワー科学研究所)の外本和幸教授は、天田財団の2019年度前期助成で「重点研究開発助成 課題研究(塑性加工)」に採択された。研究テーマは「爆発圧接法を用いた微細多数穴によるチャンネル(ユニポア)構造の創製」である。

外本教授は1987年3月に九州大学大学院工学研究科で博士後期課程単位取得退学、同年4月に熊本大学工学部助手に着任、1988年11月に博士号(工学)を九州大学から取得した。

2020年4月から名称が「産業ナノマテリアル研究所」に改まったが、2013年に発足した「パルスパワー科学研究所」でパルスパワー基盤部門・爆発プロセス分野の教授として田中茂助教とともに、火薬類を用いたパルスパワーの発生・制御・計測・応用に関する研究を行っている。

画像:国立大学法人で唯一の総合的爆発実験施設を活用左:爆発実験施設内の爆発ピットB内部/右:爆発圧接により異種材を接合する

一貫して爆発加工技術を研究

外本教授は「熊本大学での爆発加工技術の研究は古く、1971年から工学部附属衝撃エネルギー実験所で実験・研究が行われてきました。1999年からは衝撃・極限環境研究センター、2013年からはパルスパワー科学研究所になりました。時代の要求に応じて名称は変わってきましたが、私が手がけてきた研究は一貫しています」と語る。

1990年から約1年間、カリフォルニア大学サンディエゴ校に客員研究員として所属し、帰国した1991年4月に機械工学科講師、1993年7月に助教授に昇任、1999年4月に衝撃・極限環境研究センター助教授(その後准教授)に異動の後、2010年2月に同センター教授に昇任。2013年4月にパルスパワー科学研究所教授、2020年4月からは産業ナノマテリアル研究所の教授となった。

つづきは本誌2020年5月号でご購読下さい。

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