特集 〜“ムダ取り” “見える化”を進める農業機械業界〜
“収益改善”を目指す ![]() ![]() 農業機械(農機)・建設機械(建機)の中堅メーカーである大島農機(株)も、“モノの停滞”によって生産工程に多くのムダが生じていた。そのため2011年から社内に「ムダ取り・見える化推進会」を設置し、生産改革に取り組んでいる。 同社は、籾すり機・穀物乾燥機・自動選別計量機・ さらに、世界的な建機メーカーからの生産受託で、小型油圧ショベル(バックホー)、3〜4トンのバックホー向け部品・モジュールの生産、塗装、組立、試験を行い、直江津港からコンテナを使って完成品を国外へ出荷をしている。 今後、建機メーカーではグローバルな生産体制の見直しが予測される。 そのため同社では、建機の生産性や品質向上と同時に、農業機械部門の収益改善に力を入れていこうとしている。 PEC流の“ムダ取り”で生産改革 ![]() 月間稼働時間は500 時間 それにより在庫が積み上がる。その一方で、ニ−ズがあるにもかかわらず、生産が間に合わないという理由で販売機会を失う事態も発生していた。 また、同社で製造する農機の多くは秋の収穫期に使われる商品で、季節変動によって月の生産台数が大きく変化し、生産平準化も困難だった。 そこで、生産現場のムダを排除する“ムダ取り”のコンサルタント、PEC産業教育センター(岐阜県岐阜市、所長:山田日登志氏)と、2011年12月から、生産改革に取り組んできた。... つづきは本誌2013年5月号でご購読下さい。 |