〜Industrial Trend〜
「MF-Tokyo 2011」で聞く“今” ![]() しかしその後、米国債の格付けが下がったことを受けて米国経済の先行きへの警戒感が高まるとともに、1ドル76円台の円高が続くなど、日本経済を取り巻く環境は一段と厳しさを増している。 そんな中、会場で出会った板金業界関係者から聞くことができた、板金業界を取り巻く“今”の状況をまとめた。そこから窺えたのは、業界の2極化がさらに進行している様子と、適地適産に対応してグローバル化を進める得意先への対応に苦慮する経営者の姿であった。 進歩する加工技術に注目 ![]() 公共展なのだから当たり前とも言えるが、国内では板金機械に絞り込んだ公共展があまり開催されていないこともあって、来場者の関心もそんなところにあったのかもしれない。 最新のトレンドは海外の専門展で ![]() その一方で、毎回EuroBLECHを視察している関係者は「昨年のEuroBLECHで見かけた加工機が大半ですが、新製品も何点か見られました。また、加工技術が長足の進歩を遂げており、同じ出展機でも見るべき価値がありました。特にファイバーレーザは毎分100mというスピードで加工していた加工機もあり、収穫はありました。ただ、出展者もこうした展示会ではチャンピオンデータで加工するので、実際に当社の材料で製品を加工した時に、期待どおりの加工能力を発揮できるかは分かりません。まずは検討材料として、出展各社の加工サンプルを持ち帰って社員に見せたいと思います」(鹿児島F社長)と出展内容に一定の評価をする声もあった。... つづきは本誌2011年10月号でご購読下さい。 |