〜中小製造業にも導入が始まったBCP/BCM〜
災害に対する事前対策の必要性を感じBCP を策定 ![]() 「BCPを策定するきっかけになったことが2つあります。ひとつは、ある経営研究会で知り合った新潟の米菓企業の経営者から聞いた話です。この企業は、2004年の新潟県中越地震で工場が大きな被害を受けました。復旧に向けて苦労されたお話を伺い、規模の小さい当社であったら、それこそ存亡の危機であったろうと感じました」。 「もうひとつは、新型インフルエンザが流行した時に、当社の従業員も集団で感染し、欠勤者が相次いだことです。事務所や設計室はもちろん、工場も密閉された空間なので、感染が広がりやすく、工場閉鎖に陥る危険性を痛感しました。どちらの例を見ても、事前の対策が必要であると強く思い、昨年の春から本格的にBCPの策定に取り組んできました」。 工場の現場スタッフを中心に機能的なBCPを策定 ![]() 「BCPを策定するようにとの指示はトップダウンで行いましたが、具体的に策定する段階では、工場の現場スタッフを中心に行いました。本社にいると気づきにくいのですが、工場スタッフからは、従業員の家族や家のことを重要視した対応を考えないと絵に描いた餅になり、実際には機能しないと言われました。そういった意見が色々と出てきて、最終的にはある程度血の通った機能的なBCPができたと思います」。... つづきは本誌2011年7月号でご購読下さい。 |