第36回 優秀板金製品技能フェア 優秀作品紹介(その1)
6年連続上位賞受賞を達成 ― 板金加工において「できないとは言わない」
「DNA~融合~」が「厚生労働大臣賞」を受賞
株式会社 佐藤医科器械製作所
6年連続上位賞受賞の快挙
「第36回優秀板金製品技能フェア」(以下、板金フェア)の「単体品の部」に出品した㈱佐藤医科器械製作所の「DNA~融合~」が「厚生労働大臣賞」を受賞した。同賞は「最高度な熟練技能・手法を用い、品質・精度のきわめて高い作品」に贈られる。
同社は第20回(2007年度)に「ホッパユニット“PH”」が「板金加工部品の部」の銅賞を受賞して以降、しばらく入賞から遠のいていた。しかし、2018年から応募作品づくりを技術グループのミッションに定め、挑戦してきた。その結果、第31回(2018年度)で「ねじりパイプ」が「経済産業大臣賞」、第32回(2019年度)で「ねじりパイプ改」が「日本塑性加工学会会長賞」、第33回(2020年度)で「ひずみ玉」が同社2度目の「経済産業大臣賞」を受賞。第34回(2021年度)で「『愛』あるモノづくりを」が「単体品の部」のグランプリ、第35回(2022年度)で「Hemming・My wayヘミング・マイウェイ」が同社2度目の「日本塑性加工学会会長賞」を受賞した。今回の「厚生労働大臣賞」受賞で6年連続上位賞受賞という快挙を達成した。
第34回から社内公募でチームを編成
同社では第34回から、「板金フェアの応募作品づくりは技術グループのミッション」という制約を撤廃。作品づくりの門戸を全社員に広げた。今回の受賞作品は、生産管理部セクションマネージャーの則本謙一さんと、製造部の西村將司さんによる共作となっている。
佐藤進平社長は「2023年3月末に板金フェアの応募について社内アンケートを行いました。その結果、則本さんと西村さんを含めた5名が集まり、4月に打ち合わせとアイデア出しを行って、『DNA ~融合~』と『小悪魔』を製作することになりました。今回、『DNA~融合~』は『厚生労働大臣賞』、『小悪魔』は『技能奨励賞』を受賞しました。今後も社員のスキルアップ、モチベーションアップを目的に板金フェアへの挑戦を継続したいと考えています」と語っている。
受賞作品を製作した則本さんは入社14年目で、ブランク・曲げを担当。現在は導入して間もないレーザマシンFO-MⅡ 2412NTを担当しながら、生産管理も行っている。西村さんは入社22年目のベテランで、ブランク・曲げを担当してきたが、ここ15年は曲げ加工一筋で作業している。
会社情報
- 会社名
- 株式会社 佐藤医科器械製作所
- 代表取締役
- 佐藤 進平
- 本社
- 京都府京都市中京区西洞院通
御池上ル押西洞院町606
- 滋賀工場
- 滋賀県野洲市野洲1515-1
- 野洲工場
- 滋賀県野洲市野洲1333-1
- 電話
- 077-587-1081(滋賀工場)
- 設立
- 1962年(1907年創業)
- 従業員数
- 99名
- 主要製品
- 計量装置、検査装置、食品小売向け包装機、充填機、質量選別機、印字機、外観検査機のステンレス板金加工部品など
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