創業30年でグループ年商20億達成
ヒトの成長、組織の連携が企業品質を高める
株式会社 アライ 代表取締役 新井 敏男さん
㈱アライは1985年、新井敏男社長が愛知県一宮市内で設立。翌年(1986年)パンチングマシンPEGAを導入し、機械板金製作および建築金物を主とする板金加工事業を拡大。1996年には愛知中小企業家同友会の会員となり経営指針書づくりを始める。2008年には広告美術・看板制作ならびに一般建築工事、塗装工事、太陽光発電システムに関する業務を行う㈱マスターをグループ会社とする。2012年には
カーテンウォールに関する業務を行う㈱テクノウォールを設立し、アライグループは3社となった。1999年にISO9000s、2009年にISO14001の認証を取得、2005年には経営革新支援法(経革新)の承認を受ける。一宮市北今にあった敷地1,700坪、延べ床面積5,610㎡の6階建てビルを2014年11月1日に購入し、アライとマスターの本社を移転。11月1日にはアライ創業30周年と本社ビルへの移転披露を兼ねたパーティーを開催し、業界関係者300名余りが集まった。5年後の2019年にはアライグループで年商30億円を目指す。
―本社ビルへの移転おめでとうございます。社長室からの眺めは絶景ですね。御嶽山、伊吹山、鈴鹿山系の山並みが一望できます。本社ビル購入の狙いをお聞かせください。
新井敏男(以下、姓のみ) 当社の冨田工場の仕事が増えて手狭になっていたこと、2008年にグループ企業になったマスターの本社工場が貸し工場で毎月高額の家賃を払っていたこと、それらを考え併せ、経費削減とアライグループとしてのシナジー効果を出すため、同じ場所で仕事をした方が何かと都合が良いと考えるようになりました。それで冨田工場から車で10分ほどのところにある、このビルの購入を考えるようになりました。田んぼの中に悠然と建つこのビルは、近在でもよく知られていましたが、まさか当社が購入することになるとは露ほども思っていませんでした。
―このビルの由来を教えてください。
新井 このビルが竣工したのは20年以上前です。ここは最初、半導体製造装置メーカーの事務所と工場でした。日本の半導体業界が絶好調の頃は、そのメーカーの業績もよかった。そこで米国の投資会社が買収し、それまで3階建てだったビルの隣に6階建てのビルを増築、ピーク時は300名余りの従業員が働いていたようです。ところが円高で日本の半導体業界が衰退し、業績が悪化した同社は、日本企業に身売りされました。しかし業績は回復せず、その後は8年間、建物は無人のまま放置されていました。市街化調整区域にあたり、立地企業の事業内容が先端産業に限定されるため、ビル購入希望の企業も現れませんでした。当社は昨年後半から購入を検討しましたが、市街化調整区域という規制がネックでした。さいわい、売主が売却にあたっての詳細な顛末書を作成して行政当局に提出してくださり、昨年11月1日に当社が購入する認可が降りました。当社の創業記念日が11月3日だったので同じ日にしたかったのですが、それは叶いませんでした。
会社概要
- 会社名
- 株式会社 アライ
- 代表取締役
- 新井 敏男
- 住所
- 愛知県一宮市北今定納27-1
- 電話
- 0586-61-1113
- 設立
- 1985年
- 従業員
- 80名
- 業務内容
- 精密板金加工、建築金物工事、建設機械部材の板金加工/住宅用付帯設備、モニュメント・金属アート製品、サイン・展示照明などの板金加工
つづきは本誌2015年5月号でご購読下さい。
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