特集 コスト・衛生への対応が求められる厨房機器・食品機械
オンリーワンを目指す、開発型のOEMメーカー ![]() 生産形態は、OEM供給している製品を除き、基本的に一品一様。 これまでに、ガス式業務用蒸し器、トラックイン・スチーマー(特許取得品)、コンベアを用いた連続式スチーマー、HACCPに準じたCIP洗浄(Cleaning In Place:定置洗浄)が可能な大型トンネルフリーザー(マイナス40℃まで対応)、パススルースチーマー(特許取得品)などを開発。 オリジナリティのある製品、オンリーワンの製品づくりを目指して日々新製品の開発に取り組んでいる。 料理店・和菓子屋向け蒸し器のOEM供給を開始 ![]() 1964年に豊橋市曙町に高技工業有限会社を設立。1967年、アマダが製造を開始したばかりの上昇式ベンディングマシンRG-25を導入、1968年には蒸し器のOEM供給を開始した。また、部材加工用にアマダの2号機目となるコーナーシャーも導入している。アマダとの関わりは深く、付き合いは半世紀におよんでいる。 蒸し器をOEM供給するきっかけとなったのは、水梨社長が名古屋市の知人宅を訪れた際、庭先に置いてあった蒸し器を見て「自分ならもっとキレイに仕上げられる。手がけてみたい」(水梨社長)と思ったことからだった。その蒸し器の製造元である食品機械メーカーは当時、蒸し器の生産対応に追われていた。知人による勧めや仲介もあり、水梨社長は食品機械メーカーと打ち合わせを重ね、蒸し器の製造・改良に携わることになった。 水梨社長は「そのお客さまは、すでに蒸し器の特許を取得されており、宣伝活動も行っておりました。そのため、機構の設計変更に関わる判断をしていただくことは難航すると考え、実際に製品を見比べてもらうことにしました。ひとつは、従来の工法で製作した蒸し器で、もうひとつは、私が機構から製造方法までを考案した蒸し器です。比較検討の結果、私が製作した蒸し器の方が価格は約1/2、熱効率も優れていると評価をいただき、当社製の蒸し器が採用され、OEM供給をさせていただけることになりました」と語る。... つづきは本誌2013年12月号でご購読下さい。 |