特集 コスト・衛生への対応が求められる厨房機器・食品機械
バフ研磨から板金加工分野へ進出して10カ月 ![]() 代表取締役の八木 2002年には「ステンレス研磨工業 晃成」を設立、10坪の工場からスタートした。2006年、「ステンレス工業 晃成技研」と社名を変更するとともに、溶接の仕事も手がけるようになった。 頼まれた仕事は決して断らず、引き受けた仕事は徹底的に行い、納期どおりに間に合わせる同社の姿勢は、「曲げ加工後の対応は晃成技研に任せておけば問題ない」と、得意先をはじめ、周囲に評価されるようになり、東大阪周辺の厨房機器関連企業の多くから同社に溶接・研磨の仕事が集まった。 2010年に法人化、2012年には現在地への工場移転とともに、パンチングマシンEMZ-3610NT、2次元CAD/CAMAP100を導入、板金加工業への参入を果たした。 八木社長は「創業してからずっと『負けられへん』という気概で何でも吸収してきました」と語っている。 厨房機器関連の仕事がメイン ![]() 現在の得意先の数は55社前後、このうち研磨のみの仕事が40社程度、板金加工から研磨までの仕事が15社程度となっている。 「板金加工の仕事は、業務用シンクのオーダー品製作などで生産形態は一品一様。100%新規品で、バフ研磨の仕事で取引がある厨房機器関連の板金サプライヤーが中心的なお客さまです。業務用シンクは、形状はそのままで寸法ちがいの製品が多いので、お客さまから加工図面を受け取った後は、当社が寸法の伸び縮みを行い対応。AP100でバラシ・展開・CAM割付、加工データを作成したあとは、EMZ-3610NTによるブランク加工、曲げ、溶接、仕上げ・研磨まで行って納品します。受注から納品までの平均的な納期は5日以内です」(八木社長)。 取り扱う材料は、ステンレス材が多くSUS430がメインでSUS304もある。主な板厚は0.8〜1.2mmで、板厚によっては近隣の協力会社に加工を依頼している。... つづきは本誌2013年12月号でご購読下さい。 |