特集 外需を取り込みグローバル化する台湾板金業界
台湾製工作機械の発展を支える ![]() 2012年後半から減速したとはいえ潜在的な成長力は高く、2015年の工作機械生産額1兆円達成も決して夢ではない。それだけに工作機械の製造原価のうち5〜7%(大型機では10%程度)を占めるといわれる工作機械カバーも、最終需要家の要望を満たすため、デザインカバーの採用、高速切削や高精度化に対応したフルカバー化、材料のステンレス化などにより、加工難度のハードルが高まりをみせている。 16年間で高い技術力と総合力を持つ板金加工メーカーへ成長 ![]() 創業者である陳申甫董事長は1997年に同社を創業するまで、同じような板金工場に勤めていた。36歳になった時に独立を決心し、70坪の第1工場で事業をスタート、創業当初の社員数は7名だった。 1998年には現在の工場(200坪)に移転して、アマダ台湾・台中営業所から1号機のレーザマシンLC-3015θU(2kW)を導入。技術の蓄積とともに設備を増やし、抜き・曲げ・溶接に対応する板金加工メーカーに発展していった。 2000年には、第1工場のそばに100坪の第2工場を増設。2002年には100坪の工場用地を取得した。2003年には台湾での納入第1号機となるベンディングマシンHDS-1303NTを導入することで、売上を前期比で50%上昇させた。さらに2004年にはFO-3015(4kW)、2008年にはFO-3015NT(2kW)、そして2012年には台湾の中部で第1号機となるレーザマシンLC-3015F1NT(4kW)を導入。また、ベンディングマシンHDS-1303NTは、2006年、2008年、2011年に各2台、今年になって8台目を導入した。さらに、2011年にはパンチングマシンVIPROS-358Kを中古機械で導入して設備を厚くした。... つづきは本誌2013年11月号でご購読下さい。 |