特集 外需を取り込みグローバル化する台湾板金業界
会社概要 ![]() 現在は、レーザマシンFO-MU RI 3015(4kW)と、FO-MU 3015NT(2kW)をはじめ、ベンディングマシンHDSシリーズ、3次元ソリッド板金CAD SheetWorksといった最新設備を導入。業種は問わない積極的な営業スタイルで、日本や米国をはじめ海外の仕事を取り込むなど、グローバル展開を積極的に推進している。今では林董事長も2人の努力を評価し、「積極的に営業展開するようにと指示されています」(黄総経理)という。 板金加工の仕事の海外比率は70% ![]() 鋼材加工業も兼ねる同社は、得意先に板金加工企業を多く持ち、国内市場で市場開拓を行うと、得意先と真っ向から競合することになってしまう。そのため得意先との無用な軋轢を避けるためにも、海外市場の開拓を積極的に行うことを選択。黄総経理と林業務経理は米国への留学経験もあり、英語によるコミュニケーションは得意で、米国をはじめとした海外の仕事を積極的に取り込んでいった。そうして、8年前に米国大手メーカーとの間でパイプを築いたことが転機となり、そこから口コミで受注量が増えていった。また、インターネットで開拓先を調査して、営業活動を試みるというように新規開拓を積極的に行ってきた。 現在は、日系の鉄道車両メーカーや米国の自家発電装置メーカーの仕事も手がけている。両社とも事業部門を数多く持つため、同社にも色々な業種の仕事が発注されるようになっていった。得意先からの要望に応えるため、7年前に溶接工程から塗装まで対応してトータルなコストダウンを考えるようになった。 「好況な産業にだけ狙いを絞り、仕事を取り込んでいくというのは当社のスタイルではありません。『どのような仕事でも受注したい』という信念を持ち、常にQ,C,Dを高めていくことが重要です。当社の役割は、お客さまに加工技術提案やコストダウン提案を行い、一緒になって、製品を安く・速く加工し、納品することです」(黄総経理)。... つづきは本誌2013年11月号でご購読下さい。 |