〜Sheetmetal World〜
ドイツでATC搭載ベンディングマシンの導入が加速 ![]() 特に2012年に入ってからは、ポルトガル、スペイン、イタリアなどの債務危機によって欧州経済全体が低調に推移する中、欧州で唯一安定した経済成長を続けてきたドイツでは、HD-ATCシリーズが33セット契約、20セットが納入された。同シリーズは、当初から金型交換の多い多品種少量生産で効果を発揮するように開発されており、ドイツの板金業界が直面している多品種少量生産への対応という課題を解決するため、フレキシブル生産に対応するHD-ATCシリーズへの関心が高まりをみせている。 試し曲げレスの加工を実現 ![]() HD-ATCシリーズには自動金型交換機能が内蔵されており、交換スピードが従来の1/6程度に短縮できるほか、加工予定の製品に必要な金型やレイアウトを瞬時に自動判断し、高効率のステップベンド加工を可能にしている。 また、作業者のステップベンド作業をフォローする「オートスライドフット機能」も搭載。あわせて3次元データから加工属性の入った展開図を作成して、VPSS(バーチャル試作システム:Virtual Prototype Simulation System)を活用し、曲げ加工データ作成全自動CAM Dr.ABE_Bendが外段取りで曲げ加工データを作成。多品種少量生産に対応して、金型段取りが頻繁に発生することによる稼働率の低下を防ぐため、製品1種類ごとに金型(パンチ・ダイ)の付け替えを行うのではなく、共通レイアウトを自動的に生成して、それに応じた部品加工順を指定する金型段取り一括システムを採用している。また、曲げ角度センサーによる自動角度出し機能で、試し曲げレス加工が実現できるなどの特徴を有している。... つづきは本誌2013年10月号でご購読下さい。 |