特集 事例研究――変化に対応する板金企業
レーザマシン10台を保有するジョブショップ ![]() 1962年に、現会長である福井賢氏が福井シャーリングを創業。1992年には、創業30周年を記念して社名を現在のインスメタルに変更した。 同社は、千葉県浦安市内と八街市内に工場を3つ持つ。浦安市内の「本社工場」は業種を問わず、板厚28mm以下の鉄・ステンレスの切断・曲げ加工の仕事と、鋼材加工業者として各種鋼板の切断加工・販売を行う。「八街工場」は、門型レーザマシンを備え、プラント・トンネル向けなどの構造物・設備・構成部材の加工、大型ダクトなどの大型・厚板製品の加工を行う。2011年に、八街市内にある工場を居抜きで購入した「レーザ溶接センター」には、パンチ・レーザ複合マシンやYAGレーザ溶接機などを備え、溶接までに対応した板金加工の仕事を手がけている。 板金加工の実績・ノウハウを高める ![]() 福井英人社長は「最近の仕事は、溶接加工まで含めたセットで受注することが多い。そのため、意識的に精密板金加工の仕事も取り込み、実績やノウハウを蓄積しています。当社の事業は、鋼材加工業と金属加工業のふたつ。金属加工業は、製缶の仕事が70%、板金加工の仕事が30%。製缶・板金加工の内製比率はおよそ20%で、80%は協力会社に依頼しています。内製比率を高めるためにも、曲げ工程を強化するなど生産体制を整えています。レーザ溶接センターでは今後、YAGレーザ溶接の加工提案を積極的に行っていきます。現在は、パンチ・レーザ複合マシンやYAGレーザ溶接機をフル活用できるように営業展開しています」と語る。 同社は単品受注が90%以上を占め、リピート率は10 〜15%。ロットは多くても20個と、典型的な多品種少量生産となっている。... つづきは本誌2013年10月号でご購読下さい。 |