特集 〜モノづくりアイランド・九州〜
今年は春からお祝い続き ![]() つい先日(3月23日)には、「福岡で50年」(植木次義社長)の記念日を迎えた。それに前後して、(職)アマダスクール主催の優秀板金製品技能フェアの「高度溶接品の部」で、実物の1/3サイズで製作した「幼稚園用手洗いシンク」が金賞を受賞、一緒にお祝いをしたという。 優秀板金製品技能フェアの受賞企業として同社を訪れるのは今回が2回目。前回は2010年――第22回(2009年度開催)の同フェアの「溶接を主体とする組立品の部」にオールステンレス製の「宝箱」を出展し、見事、金賞と「中央職業能力開発協会会長賞」をダブル受賞した時だった。 応接室に上がる階段には、2005年(第18回)に初めて出展したステンレス製のアジや鯛がしつらえてある。以前は数匹だったが、今では大群をなして泳いでいる風情があった。 「優秀板金製品技能フェアに出展しようと思ったきっかけは孫の一言でした」と植木社長。折り紙で魚を折っている孫に「それが魚かいな」と声をかけたら「それじゃ、ステンレスでつくってみせてよ」と言われ、奮起した。それを優秀板金製品技能フェアに出品すると、いきなり技能賞を獲得した。それからは「魚ができるんやったら、こんなんもできるやろ」と試作依頼が増え、フェアの効果は想像以上。この出展を機に、会社の体質は大きく変わっていった。 それから3年、「受賞を機に全国区で仕事をしたい」という夢にどこまで近づいたのか。 「男の夢はブレない」 ![]() 植木社長は福岡の厨房機器メーカーで技能を蓄積した 後、1981年に34歳で独立した。社名は有明海で活躍した父所有の砂利運搬船「 つづきは本誌2013年8月号でご購読下さい。 |