特集 〜モノづくりアイランド・九州〜
第1回目の経産大臣賞を受賞 ![]() 機械加工から板金加工へ置換した「スクリューフィーダー」 ![]() まず、1本のスクリューを、スクリュー部品A・B・Cといったように細かく分解し、それらの部品(3枚の平板)を貼り合わせることで、羽根部の"ひとつ"が完成します。その羽根部の"ひとつ"をらせん状につなげていくことで、1本のスクリューが完成します。次に課題となったのは2本のスクリューの均一性です。均一性がないとスクリューを回転させた時に、隣接する羽根が干渉してうまく回りません。干渉を防ぐためには、平板からのひねり曲げ加工の精度や、溶接加工時の歪みを抑えることが非常に重要です。溶接順や調整など、細かい点で様々な工夫をしています」と語る。 発想の転換がポイント 同フェアの審査委員会副委員長の飯田詢氏は「同作品のポイントは何といっても"発想の転換"。従来、スクリューは丸棒を切削加工しないと製作できないという固定観念がありました。同社はその固定観念から脱却しました。おそらく従来に比べ、コストは半分以下に、納期は1/10程度に縮まったのではないでしょうか。極めてユニークであり、第1回の『経済産業大臣賞』にふさわしい作品です」と評した。... つづきは本誌2013年8月号でご購読下さい。 |