板金需要が拡大する医療機器業界
大正13年創業の老舗板金加工企業 ![]() 京都市南区の西垣金属工業(株)もそのひとつ。1924年(大正13年)に京都市東山区で板金ヘラ絞り出し作業の開発と、深絞り加工工場として創業された同社は、1941年に航空関連部品の軍需省指定工場となって、航空機部品を製造するようになった。終戦後は民生用機器の製造に携わるようになり、1948年に株式会社として改組した。 戦前からヘラ絞りやプレス成形による深絞り加工技術を培っていたことから、戦後はそうした技術力を活かして診断用X線検査装置、レントゲン発生装置に使われる部材加工を行うようになっていった。さらに、歯科用機器であるレントゲン装置や、臨床検査装置の一種である血液分析装置の板金パネル・カバーなどを製造するようになり、1964年には京都久世工業団地に進出、ヘラ絞りから深絞り、精密板金加工までの技術を備えた板金総合企業となった。 精密板金加工を第三の柱に ![]() 4代目社長に就任した西垣潤社長は、社長としての抱負を同社Webサイト上で次のように述べている。 「1924年に創業し、私で4代目となりますが、現在まで事業を継続できたのも、当社を支えてくださるお客さまと社員たちがあってこそ。その恩恵を忘れることなく受け継ぎ、そして新たな出会いに感謝する。『幸せになるために』を使命とし、お客さまの幸せ、社員の幸せ─その幸せを共有するために社員一丸となって邁進します」。... つづきは本誌2012年12月号でご購読下さい。 |