経済自由化から21年─躍進著しいインド(2)
自家発電装置の板金部材を内製化 ![]() 創業以来、Mahindra&Mahindraやキャタピラーからディーゼルエンジンを購入して、ベースプレートから各種カバーを内製で加工、塗装、組立までを一貫して行ってきた。完成した自家発電装置は、Mahindra&Mahindraの代理店などを通じて国内市場に供給されるほか、生産台数の25%は中東やオーストラリア、欧州へと輸出している。国際的な品質管理基準であるISO9001も取得している。 大停電で明らかになった電力需給の課題 ![]() インドでは、経済成長で購買力のある中間層が増えたこともあり、2011年度の周囲に緑が溢れるInnova Diesel Generators Pvt. Ltd.の工場社長夫人で取締役でもあるRashmi P. Shetty氏(左)、工場長のRamachandra T.K.氏(右)パンチングマシンAC-2510NTによるブランク加工。材料の搬入や製品の取り出しなど、各加工は、それぞれ専任のスタッフによって行われるピーク時の電力供給は、需要を約11%も下回った。 今後は、少なくとも年率5%のペースで電力需要が膨らんでいく見込みだが、インフラ整備が追いついていない状況だ。 インド政府は今年から始まった「第12次5カ年計画」で、電気・ガスなどのエネルギー供給体制の整備に5年間で3,300億ドル(約26兆円、1ドル78円換算)を投資する計画を発表している。しかし、インドで操業する企業にとっては、停電への備えである自家発電設備などの確保は欠かせない。... つづきは本誌2012年10月号でご購読下さい。 |