経済自由化から21年―躍進著しいインド
Ace Micromatic グループの中核企業 ![]() AceDesignersは1986年にチャッカータイプの最初のNC旋盤LC-16を発表して以来、立形とチャッカータイプのNC旋盤を製造。現在は立形を含むNC旋盤18機種をシリーズ化しており、年間3,000台のNC旋盤を出荷している。ベストセラー機種の中には月産120台生産する機種があり、スペックの組み合わせによって百種類以上の型番を持っている。 現在、現工場から少し離れた場所に大規模な新工場を建設中で、この新工場が完成する来年には、年間の生産台数を4,800台まで増産する計画である。 工作機械需要の60%が自動車関連産業 ![]() インドの工作機械産業は、ハイエンドの輸入機市場に日系・欧州系の工作機械メーカーが参入し、ミドルレンジに台湾・タイ・韓国の工作機械メーカー、ローエンドにインドローカルの工作機械メーカーという市場構造になっている。インド工作機械市場に占めるローカルメーカーのシェアは約40%。ローカルの工作機械メーカーとしては、AceMicromaticグループ(旋盤・マシニングセンタ・研削盤)、LMW(旋盤)、BFW(マシニングセンタ)、ジョティー(旋盤・マシニングセンタ)などが比較的規模が大きい。 現在、インド国内では450社が工作機械とその部品を製造しているが、その60%は零細企業で、生産・出荷額の80%は前記したメーカーを含む主要10社によって生産されている。 工作機械の製造拠点としてはバンガロールが第一で、タミル・ナードゥ州ではチェンナイとコインバトール、マハラシュトラ州ではムンバイとプネ、パンジャブ州でバタラとルディアナ、グジャラート州ではアフマダーバード、バローダ、ジャムナガル、ラージコート、スレンドラナガルなども知られている。 バンガロールには日系の工作機械関連メーカーも、アマダ、ファナック、牧野フライス製作所、油研工業、村田機械、ソディック、三菱マテリアル、森精機製作所、シチズンマシナリー、三菱電機、ジェイテクト、オークマ、滝澤鉄工所、山善、ブラザー工業など、数多く進出している。... つづきは本誌2012年9月号でご購読下さい。 |