変種変量生産に対応し、市場を拡大する複合マシン
建機向け熱交換器の需要増でピークを上回る業績を達成 ![]() 2008年のリーマンショック直後は建機需要が激減したことで低迷したものの、2009年以降は中国・中西部の社会インフラ投資が加速した影響で急速に回復。 2011年4月以降は、中国政府の金融引締めや温州市鉄道衝突脱線事故(2011年7月)の影響、中国ローカル建機メーカーの台頭などで中国向け建機の輸出が減少。その一方で2011年度下期以降は、国内の震災復興需要や、中南米向けを主体とした中・大型の鉱山機械(マイニング)の需要が伸び、リーマンショック前のピークを上回る業績を上げている。 海外進出か、国内に踏みとどまるか ![]() 「大手ラジエーターメーカーは、すでに中国へ進出しています。ほかの業種と同様、建機向け熱交換器も、新興国を中心としたボリュームゾーン向けの量産品は海外生産へとシフトし、国内向けや試作品、鉱山機械などの大型機械、特殊機械が国内に残ることになるでしょう」。 メインの得意先である大手ラジエーターメーカーは今のところ、20トン以上の中・大型建機向けの熱交換器は国内で生産し、国内・海外にある建機メーカーの生産拠点へと供給している。しかし「今、国内に残っている製品も、海外へシフトするのは時間の問題」と太田社長は語る。... つづきは本誌2012年8月号でご購読下さい。 |