~SHEET NOW~
昨年100周年を迎えた上越市はスキー発祥の地 ![]() 品川久美子社長は、「1970年頃に父は個人でスキー板にロゴなどを印刷するための製版の仕事を始めました。1974年にはスウェーデン製のスクリーン印刷機『スベチア』を導入しテープ印刷を手がけるようになりました。当時としては最先端の設備を導入していたんだと思います。デザインを考え、彩色してつくりあげていく。ほぼ手づくりに近かったと思いますが、父は好きなことが自分の仕事になっていったのではないかと思います。実用新案や特許などもいくつか取得し、絶えず探究心に燃えていたと思います」。 スキー板の歴史は古く、1940年代にはメタルスキー、1950年代にはグラスファイバーや合成樹脂が主流になった。現在では、芯は木を用いたものが多く、グラスファイバーやケブラー、メタルなどの素材を組み合わされてつくられている。それらの素材の上にサンディング→表面清掃→プライマ処理→シート加工(概略)とあり、社長の父親が始めたのがシート加工の部分。当時はシルク印刷などで、いろいろデザインされた模様や文字を組み合わせ、各社が特徴を出して販売していた。しかし、時を経てスポーツのトレンドも移り同社も創業当時から関わってきたスキー関連の事業も一部を残し、縮小していく。 1976年頃から建築・環境サイン分野へ参入 ![]() 1982年には東京にも営業拠点を設けた。... つづきは本誌2012年1月号でご購読下さい。 |