〜世界で加速する鉄道インフラの整備〜
鉄道車両の生産量は減少傾向 単価の下落で利益率も悪化 ![]() 同社は現在、売上全体の60〜65%を鉄道車両関連が占める。構体関連のフレーム・艤装・床下機器の取付フレームやブラケットなど、鉄道車両関連の板金加工部材を手がけてる。得意とするアルミ溶接構造の新幹線車両、ステンレス製通勤車両のいずれも手がけており、鉄道車両特有の様々なノウハウを培ってきた。 激しさを増すコスト競争 ![]() 「鉄道車両業界はこれまで、“固定外注”と言われてきました。“固定外注”とは、ある車両の部品の生産実績ができれば、その部品に関しては、その車両の生産が終了するまで、実績のあるサプライヤーが受注し続けるという考えです。これはどの業界でも共通している事だと思いますが、用途別の品質ノウハウを1度経験し、熟知したサプライヤーの方が、お互いにQ,C,Dが安定する。鉄道業界は特にそれが色濃く出ている業界だと考えられます。しかし、予算が少ない新型車両に関しては、こうした従来のサプライチェーンの仕組みも崩れ始めています」。 「品質さえクリアできれば、見積りで最もコストパフォーマンスをアピールできたサプライヤーへとシフトしていく可能性は高いでしょう。こうした状況に対応するためには、当社もコスト面での貢献を念頭に、ありとあらゆる手段において、コストダウン態勢を強化しています」。... つづきは本誌2011年2月号でご購読下さい。 |