〜躍進するアジア─インドネシア〜
6%台の高い成長を持続 インドネシア政府は1997年7月のアジア通貨危機後、IMF(国際通貨基金)との合意に基づき、経済構造改革を断行。2005年以降、インドネシア国内の好調な個人消費と輸出に支えられ、実質GDP成長率5%後半〜6%台を達成し、2007年は通貨危機以降最高の6.3%を記録した。 2008年も第3四半期までは6%台の成長を維持したが、2008年9月のリーマンショック以降は輸出が伸び悩み、同年第4四半期は5.2%に減速。それでも2008年通年の成長率は6.1%となり6%台を維持した。 2009年は世界金融危機で各国が低調の中で、政府の金融安定化政策、景気刺激策、堅調な国内消費により、比較的高い成長率を維持し、4.5%の成長を達成した。 政治的安定性を増す第2次ユドヨノ政権 ![]() 第2次ユドヨノ政権は、民主党(議席割合27%)と、福祉正義党(PKS)をはじめとするイスラム系政党4党を合わせた計57%の支持基盤を有する。さらに、第2党のゴルカル党や第3党の闘争民主党(PDI-P)からの支持も得ている。第1次ユドヨノ政権で民主党が議席割合の10%を占めるに過ぎなかったのと比べると、政権基盤が強化され、政治的な安定性を増している。... つづきは本誌2011年2月号でご購読下さい。 |