〜2011年の板金業界はどこへ向かう?〜
ビジネスマッチングに期待 ![]() 多くの業者が大手メーカーの生産拠点の海外流出による仕事量の激減や、円高に苦しんでいるだけに、「ビジネスマッチングを不況脱出の起爆剤に」と積極的な活動を行った。長野県内の板金加工業者も出展しており、その多くが「昨年もここで新規取引先を開拓できたが、今回も数件の引合いを受けた」(共栄工業㈱)と手応えを感じていた。 これらの企業のブースでは、自社製品・部品・ミニチュアモデルを展示して、加工技術をPRしている。プレス加工並みに高精度な指先・掌サイズの加工サンプルや、機械加工・ヘラ絞り加工・プレス加工などの複合加工のサンプル、ステンレス材料など非鉄系の材料を低歪みのYAGレーザ溶接で接合したサンプルなどが展示され、来場者の注目を集めた。 異業種交流に活路を見い出す ![]() ㈱平出精密の平出正彦社長は、「モノづくりが中国やアジアにシフトする中で、『日本のモノづくりをどうす るのか』が問われています。環境問題への対応や地域社会との関わり方も今の課題です。その解決策の1つとして、マイクロマシン、マイクロファクトリー、そして“デスクトップファクトリー(DTF)”に注目しています。近い将来、DTFによる小さな設備で小さな製品を短納期・低コストに生産、しかも変種変量生産・適地生産に対応し、最適な場所で生産するといったことが実現します。そこで、諏訪の企業や研究機関がDTF研究会を発足し、今回はそれぞれの企業の持ち味を活かした『フレンドシップライン』を出展しました」と語っている。... つづきは本誌2010年12月号でご購読下さい。 |