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![]() 得意先開拓の武器になったのが、溶接の強化と、SEO※を駆使した自社HPを通じての受注努力だった。 ![]() 2001年にYAGレーザ溶接機(500W)を導入した同社は、その後、TIG溶接に比べて低歪み溶接や溶け込みの深い溶接ができる溶接技術の高さをPRするようになっていった。 「溶接技術のPRと強化に力を入れようと考えたのは、2002年頃に中国の板金加工業者を視察したことがきっかけでした。現在、円高の影響で再び日本国内の生産の空洞化、生産拠点の海外シフトが問題視されていますが、当時はそういう傾向が出始めた頃でした。中国製品は品質に課題がある、と今以上に言われていましたが、設備さえ整っていれば、マシンで加工する部分に大きな差は認められなかった。大きく差が出るのは、やはり人手に頼る部分、とりわけ溶接の品質でした。そこで、今後は溶接の強化が当社にとって生き残りのカギになるだろうと考えました」と近藤俊行専務は語る。 YAGレーザ溶接が成長に貢献 「2001年に導入したYAGレーザ溶接は、熱歪みや焼けの少ない溶接ができ、TIG溶接後に必要な歪み取りや焼け取りといった2次加工がほとんど不要で、鏡面仕上げのカバーといった外観品質が求められる製品には最適でした。歪み焼けを出したくない部分をYAGレーザで溶接し、強度を持たせたい場合は要所要所にTIG溶接を行うといった複合溶接も行っています」。... つづきは本誌2010年2月号でご購読下さい。 |