![]() ![]() 2002年頃、東野社長がアマダマシンユーザーの工場を見学した際に受けた衝撃が、その後のネットワーク化推進の直接のきっかけとなった。 「当時はAP100とPEU/Winを導入し、工場と事務所のネットワークを構築したばかりで、漠然とですがITが今後重要な要素になるだろうという認識は持っていました。しかし、工場見学で最先端のネットワーク設備を活用している同業者の工場を目の当たりにして、『うちはこの会社より10年遅れている』と衝撃を受けました。その時に抱いた『悔しい』、『負けたくない』という思いが、ネットワーク化を推進する原動力になりました」。 その直後、東野社長はベンディングマシンFBDⅢ-1253NTを導入し、プログラム・抜き・曲げの各工程をネットワークで繋いだ。事務所のAP100で展開図と立体姿図を作成し、ブランク工程のVIPROS、曲げ工程のFBDⅢ-NTがそれぞれネットワーク経由で加工データや立体姿図を呼び出し、加工する。実際に運用してみて「これは使える」と手応えを感じ、ネットワーク化を加速していった。 「効率がまったく違います。人の行き来が減り、モノやデータを探す手間も減り、正確に情報が伝達されるようになりました。やるからには徹底してやる。工場設備はすべてネットワーク化し、曲げ加工データも初回に必ず作成する。それまでは発注元から送られてきた紙図面に卍を描いて曲げ寸法、内寸などを書き込み、現場に流していましたが、ネットワークを構築してからはAP100で作成した展開図、立体姿図を現場から呼び出して利用しています。当社では現在、月間1,200~1,500件のプログラムを作成、AP100導入以来の8年間でプログラム数は累計12万件になりますが、立体姿図・曲げ加工データのないものは1件もありません」。... つづきは本誌2009年12月号でご購読下さい。 |