
表2 国内におけるデータセンター市場の実績と推移予想((株)富士キメラ総研「データセンタビジネス市場調査総覧2009年版」より)
ところが開催に水を差したのがアメリカ発の金融危機に伴う世界同時不況。これによって輸送機械をはじめ、一般機械、電気機械など鍛圧・板金機械の主要ユーザーである関連業界の生産が大幅に縮小、設備投資も大きく減額され、設備財である鍛圧・板金機械の受注・出荷額は前年比7割以上の大幅な減少となり、関連メーカーの経営を圧迫、開催そのものが危ぶまれる状況となった。しかし、世界同時不況はこれまでのリーディング産業であった輸送機械、一般機械、電気機械業界の設備計画に大きな影響を及ぼす一方で、低炭素社会の実現をテコに新たな新産業を育むといったパラダイムシフトを産業界にもたらすようになった。その結果、金型を使った転写加工や、非接触加工であるレーザ加工などを中心とする鍛圧・板金機械業界にとっては、パラダイムシフトに伴う省エネ加工技術への更新・置換という大きなチャンスを得ることになった。