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アクティブホームページの導入で電話問い合わせの負担が大幅に軽減




奥さまの由江取締役(左)と三柴社長(中央)とアルファプロデュースの社員のみなさん奥さまの由江取締役(左)と三柴社長(中央)とアルファプロデュースの社員のみなさん
  1990年、三柴彦和社長が溶接専門の個人会社として創業。当時の三柴社長の年齢は29歳で来年1月に創業20周年を迎える49歳。生産工程のネットワーク化とIT化を推進し、着々と業績を伸ばしているが、はじめから順風満帆だったわけではない。
創業当時は、奥さまの由江さん(現在は取締役)と2人で1日中、溶接作業をする毎日。10年ほど経過した段階で、三柴社長は溶接以外の工程まで業務を拡大することを構想した。
「溶接工程は最終工程でまとめるだけ。少ない設備で始められたのは良かったのですが、前工程の図面のバラシから任せてもらえれば付加価値も改善します。前工程で不具合があっても後工程で調整するなどの融通もききます。もちろん納期は守らなくてはなりませんが、前工程から受注した方が社内でコントロールでき、自分たちのペースで仕事を進められます。発注元と直接交渉ができるのも大きい。それなら溶接の仕事に余力があるうちに方向転換しようと考えました」と三柴社長は語る。
業務の拡大も、アングル、チャンネル、フラットバーといった形鋼を高速カッターで切断し、ボール盤で穴あけ、タップを立てる仕事から始め、それからセットプレスやベンディングマシン(RG)を導入していった。その後、材料を支給してもらうのではなく自社で調達し、発注元から図面を受け取って展開するところから受注できるようにするため、2001年にレーザマシンFO-3015を導入した。
これを皮切りに、2005年に高速シャトルテーブル付きのFO-3015+LST-3015FO、2007年に同じくシャトルテーブル付きのFO-2412NT+LST-2412FOを導入し、現在は3台のFOシリーズ機を保有。FO-2412NTを除く2台のFOも、現場端末PEU/Winを介してすべてネットワークに対応している。ベンディングマシンも2006年に導入したFBD-8020NT、2008年6月に導入したFBD-1025NT、今年3月に導入したHDS-1303NTと3台を保有している。
2台のAP100αは、1台は展開、プログラム専用、もう1台はネスティング専用と使い分けている。Dr.ABE_Bendは複雑な曲げ加工を要する製品の干渉チェックを行う場合のみ活用している状況。作成した加工データはASIS100PCL(SDD)に保存し、リピート品の2度づくり防止に役立てている。
加工材料はSS、SPC、SPHなどの鋼板がほとんど。板厚は薄板よりも、6〜12oの中・厚板が多い。即日納入にも柔軟に対応し、後発ながら少しずつ発注元の信頼を勝ち取っていった。
社内の液晶画面には太陽光発電の発電状況が随時表示される社内の液晶画面には太陽光発電の発電状況が随時表示される
アクティブホームページで発注元の問い合わせが激減
アマダアイリンクサービスが提供するアクティブホームページサービスを三柴社長が知ったのは、今年1月末に宇都宮で開催されたアマダの北関東展。デモの画面や説明を受けて、「とにかくお客さまからの問い合わせが減るんだな」と思った。
同社の得意先は10数社。このうちコンスタントに受注しているのは3〜4社。1日に何百点という注文が来るのは1社のみだが、この1社からの問い合わせ対応が他の業務に支障をきたすまでに膨れ上がっていた。受注点数が多く、発注元の資材担当者も複数いるため、内容が重複した問い合わせも多かった。...

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